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30代からの中国留学(松尾勝)

第13回 一体自分はどちらのタイプなのか

変化を好まない人の場合、たいてい
既に本人がある程度満足している
生活水準に達していると考えています。

そして、あえて冒険することは無く
「今の安定した生活がずっと続けば良い」
という考え方をしています。

この考え自体は、決して悪い事ではありません。

手堅く堅実に生活している人が
親兄弟や周辺から
「あなたの生活態度は間違っている」
「そんな事では将来、先が思いやられる」
などと、批判をされる事は
まず無いでしょう。

それとは逆に、やたらに変化を好んだり
妙に冒険心がある人だと
色々な事に手を出すために
仕事の内容が変わったり、
世間的には収入の安定しないと思われている
仕事をしたりします。

そんな人に対しては、何かにつけて
 「腰が据わってない」
 「落ち着きがない」
 「人生に対する責任感が感じられない」
 「現実は甘くない」
 「会社辞めて成功した奴はいない」
 「将来困ったときにどうするつもりだ」
 「そんな事上手くいくわけがない」
などと周囲から批判を受けたり
心配をされてしまいます。

この事だけを考えてみても
変化を好まない人の方が社会的に
より多くの人に受け入れられるように
感じてしまいます。

ただし、このタイプの人にも
少しだけ欠点があります。

変化を好まない人は
自分の事だけでなく
社会や環境の変化に対しても
否定的な反応や
慎重な態度をとります。

なので、世の中が大きく変化する時
自分のエネルギーを
その変化に適応する為に使わず
現状維持をするために頑張ろうと考えて
必死になって努力をするけれど
あまり自分の思ったような
結果は得られないという事です。

2005/10/20