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30代からの中国留学(松尾勝)
第6回 プライベートを充実させたい
さて、それほど深く将来について
考えない一会社員でしたが
入社して4年ほどが経って
いくつかの大きな開発案件が一段落すると
少しばかり自分の時間に余裕ができて
人並みにプライベートを充実させたい
欲求がでてきました。
といっても、そんなに大それたものではなく
たとえば
「親しい友達と温泉旅行に行きたい」
とか
「有名な美味しい店で食事がしたい」
とか
「カッコいい服や靴が欲しい」
とか
「ちょっとイイ車が欲しい」
とか
「合コンで彼女Getしたい」
(すみません、そういう世代なんです)
とか
とてもありふれたものです。
ただ、ずっとファッションやら
身の回りの事に無頓着で
それこそ高校生の時の服を
そのまま使い回し
仕事で着るスーツ以外には
洋服にほとんどお金を使わなかった
元パソコン少年君が
ちょっと思い立ったからと言って
そう簡単に変身できるわけではありません。
例えば、新宿のデパートや
高級な洋服を扱う店をぶらぶらしながら
パッと見て「あ、カッコ良いな」
と思う洋服など
ちょっと近づいて値札を見ると
悪い冗談ではないかと思うほどに値段が高く
とても買う気になれません。
同年代で同じように会社勤めをしていて
収入も自分と大差ないはずの人が
たかが洋服一揃いの為に
給料の1ヶ月分以上を使う人の
精神構造というか頭の中の思考回路が
どうしても理解できませんでした。
2005/09/01