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30代からの中国留学(松尾勝)

第3回 ずっと海外と無縁の仕事をしていました

では、自分が携わった仕事がきっかけで
中国に興味を持つようになって、
その結果、中国に留学をすることになったのかと
想像をされるかもしれません。
でも、残念ながら、その予想もハズレです。

私が携わってきた仕事で、中国と直接関係する事は
ほとんどありませんでした。

まず、就職した会社自体が日本のお客様相手に
各種セキュリティを提供する
いわゆるサービス業であったため
総合商社やメーカーと違って日常業務で
海外と接する機会が殆どありませんでした。
また、海外と唯一接点のあった本社の海外事業部は
英語の苦手な新入社員には全く縁のない部署でした。

日本の大きな会社では何処でもそうなのでしょうが、
まず、新入社員には簡単な社員研修を受けさせます。
その後、営業など自社の最前線で仕事をさせて
本人の要望や能力を見極めて、適当な時期になると
会社が必要とする部署に本人を異動させます。

私の場合、セキュリティの会社という事で
入社早々に現場配属となって、警備員の
制服を着て銀行や金融機関を廻ったり、
実際に数多くのオフィスや家庭の警備業務に
ついていました。

その後、本社の技術開発部門に異動となり
セキュリティ機器や通信端末の開発に
携わることとなったため、その後、社内では
開発業務に携わる技術者として
海外とは縁のない道を
ずっと歩むことになったのです。

2005/08/22