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出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)

第62回 ブリストルで出会ったアジアの友人達。

こんにちは。倫敦パンダです。

日本の隣国に目を向け始めたら
不思議とアジアの友人達との
出会いがありました。

思い起こせば、当初の語学学校で
常に親切に対応してくれたのが、
若干16歳のタイの女子高校生。

彼女は、タイ国費留学生。

英会話は、タイの発音が強くて
とても聞きにくかったけれども、
読み書きが上級クラスと
対等の実力の持ち主。

金曜日のクラス別ミックスクイズでも
スペリング単語当ては断トツトップ。

当時のタイは学歴社会で
厳しい大学受験準備が
帰国後待っているとの事。

微笑みの国に象徴されるべく
とても笑顔が可愛く印象的。

上手く会話が出来なくても
「にっこりスマイル」と
パーティーに持参した
「タイのグリンカレー」で
存在感をアピールし人気者に。

もう一人のタイ女性との出会いは、
ローカルのイギリス人が通う
短期間の秘書学校在籍中で。

イギリス人の男性と結婚し、
就職の為、秘書学校に通学。

英語堪能で、タイプ検定級や
英文速記を習いに来てました。

当時在学中のアジア人は、
彼女と倫敦パンダだけだったので、
なんとなくお互い声を掛けることに。

彼女には、ブリストル近郊滞在の
タイ人ネットワークを通じて何度か
タイの家庭料理を楽しませてもらいました。

香辛料が強く、辛いイメージのタイ料理。

辛いのがちょっと苦手な事を伝えると
辛さ調整をしてもらい、全く辛くない
トムヤンクンスープを作ってくれました。

とても美味しくヤミツキになりました。

今度は、恩師の語学学校に
短期コースで参加してきた
韓国人の女性。

韓国の大学でジャーナリズムを
専攻した為か、ディベートの授業では、
理論的、考え方がとても斬新で
しっかり自分の主張をする持ち主。

とても礼儀正しくて、優しく奥ゆかしい人。
さり気無い心配りで、短期間中でしたが、
お互い心打ち解けられた友人となりました。

そうこうしているうちに、気が付いたことが。
アジアの女性達の素敵な面を発見したんです!

ヨーロッパ人より小柄で華奢なこともありますが、
普段の何気ないしぐさ、動作さ、微笑みが
ヨーロッパ人とは違った細かい表情が
とても自然に素敵に写りました。

ヨーロッパ人から言われる「東洋の神秘」の
意味を体感した気がしました。

出会ったアジア人の友人達に何気なく
日本に対しての印象を聞いてみました。

彼女達の意見ですが、過去の戦争が
原因で偏見をもつ若い世代は若干いるが
全体的に日本に対して友好的。

韓国の友人の両親、祖父母の世代
においては、戦争の影響や国の
教育方針の背景もあって
日本に対して未だに快く
思ってない事実も知りました。

イギリス、ヨーロッパにおいては、
日本の教科書であまり触れてない
近代史に関しての事実内容の書物が
普通に図書館や本屋にあります。

もともと歴史は苦手教科でしたが、
日本の近代史を英文で知ることは、
衝撃的でしたが、自分の無知も知り、
過去の歴史事実を知ることは
大切な事だと思いました。

歴史上の過去はあっても、
偶然なのか、同じアジア人だと
物事の考え方や感じ方に
共通点があると思いました。

当時の日本の全体の印象は、
「経済豊、清潔、安全、勤勉正直な国民」

ヨーロッパ、アジア人の友人達から
言われる共通の事柄でした。

今まで、考えもしなかった好印象の
意見で日本人として褒められた事に
とても嬉しく感じましたね。


○ ワンポイント 海外滞在中は、身近な民間国際大使に。

海外に滞在していると他の国を知るきっかけは、
一番身近に居る外国人を通じてだと思います。
自分の想像と現実のイメージが一番わかりあえる瞬間。
海外滞在中は、滞在者を通じて良くも悪くも自然と
その国のイメージが出来上がると思います。
小さくも民間国際大使の気持ちと自己責任の行動もと、
現地の人と溶け込んで、滞在を楽しみたいものですね。

(2007年11月16日)

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