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出会いは素敵な冒険(倫敦パンダ)
第47回 カーディフで、臨時高校先生もどきに。後編
こんにちは。倫敦パンダです。
カーディフ日本人補習学校は、
小学生、中学生、高校生達が、
毎週土曜日に通ってきてます。
学校は、地元の小学校の校舎を
土曜日だけ借りて授業を行ってました。
生徒達は、小学生と中学生を中心に、
多いところで、一学年3-4クラスあり、
当時の科目は、算数、国語、
社会、科学を習いに来ていたようです。
高校生クラスは、一クラスのみの編成で、
受け持った生徒達は、高校1年と2年生の
合同で、計5人のクラスでした。
生徒達の印象は、とても素直で、
最近お目にかかれないくらい
礼儀正しい子供達でした。
英国暮らしが長いから、
すこしは大人びて、良くも悪くも
生意気な生徒達かな?
と覚悟してたんです。
一時帰国している先生を大変
信頼しており、一昔の日本の生徒と
先生の様な強い絆を感じました。
その先生の授業は、源氏物語を題材とした
日本の人気少女漫画「あさき夢みし」を
参考教材に使用しており、生徒を飽きさせない
工夫をされていました。
へぇー、漫画かぁ。。。
この当時に漫画教材のアイディアは、
斬新だと思いませんか!
日本の詰め込み式の暗記教育、
受身の授業は、イギリスの自由な
教育を体験すれば、自然と魅力が
失せると思いました。
日本でも、生徒参加型の興味深い授業なら、
勉強をもっと楽しめたかもしれないと
学生時代を振り返ったりしました。
倫敦パンダの授業は、日本語で
国語を教えていた訳ですが、
限りある教材の中で、なるべく
興味のある題材を取り上げて
討論形式にやってみました。
その頃は、すっかり英語漬けの生活で、
日本語をほとんど話しておらず、
国語の授業をするにも、時々
きちんとした日本語が出てこず、
あちゃーと冷や汗が。。。
真面目で可愛い生徒達は、
それでも、黙って授業に耳を
傾けてくれました。
このままでは、生徒達の国語の
指導より、自分の日本語が、
問題だなと悩みました。
一生懸命努力しても、出来ない事への
限界を認める事も必要だと思いました。
自分自身の問題ならまだしも、
生徒達に迷惑がかかるなーと思い、
自分の指導の限界を認め、
当初の予定より少し早く退任し、
後任は、校長先生にバトンタッチを。
授業最後の日に、生徒達に正直に
退任の理由と当時の夢を語り、
生徒達にも、未来に向かってエールを
送ったつもりでした。
逆に生徒達から、励ましの言葉を
もらい、涙目になってしまいました。
日本人補習学校に学びに来ている
日本人の子供達は、英国生活に
とまどいながら、英国文化を吸収し、
日本人である自覚を意識してました。
未来の国際人として、真の強さをもった
一人ひとり個性あふれる思いやりのある
心やさしい生徒達でした。
臨時先生もどきだったけど、
生徒達の願いである、
日本の希望大学に全員、
入学できればいいなぁと願って
学校を後にしました。
○ワンポイント Queue(キュー) してまぁーす。イギリス名物編。
I am queuing.(アイ アム キューイング。) えっ?なんのこと?
イギリスに到着すれば、必ずお目にかかる名物光景は、
「長い行列」です。一列に列をつくって並ぶ事を
イギリス英語で、Queue(キュー)といいます。
ちなみにアメリカ英語では、stand in a line.の事。
イギリス人は、常に余裕しゃくしゃくで、のんびりしているのか、
この行列にだまって忍耐を費やすべく、礼儀正しく並んでます。
何処かの国のように、列のすき間が出来たら、
すかさず、ラッキー「横入り」なんて絶対ゆるされませんね。(笑)
大英帝国の名残なんでしょうか。せかせかせずに、ゆったり時間を
過ごしたい方は、英国は如何ですか?
(2007年08月03日)