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お鍋の中と外(榑林未奈子)
第13回 二度目の謹賀新年となます
新年明けましておめでとうございます。
せっかく戸田先生から場所をお借りしていながら、あまりにも投稿数が少なかったもので、2013年もひき続きコラムを書かせていただくこととなりました。
今年の抱負は
「このコラムを50回まで書く」
として励みたいと思います。
本年もよろしくお願い致します。
我が家では、年とともに、おせち料理の簡略化が著しくなっていまして、
伊達巻とかまぼこ、お煮しめあたりに狙いを絞るようになりました。
そして、大根と人参の紅白なますも欠かせません。
というより、紅白なますに限っては、年がら年中、愛して作っています。
それというのも、一昨年、戸田ゼミ主催の投資考察セミナーにて、
ベトナムはホーチミンに訪れたのがきっかけです。
そこでニョクマムに出会い、大のお気に入りになったことは第4回で触れましたが、
露店で食べた「バインミー」に、紅白なますが挟まっていたのです。
バインミーは、ふかふかとしたフランスパンに、レバーペースト・ハム・香菜・ベトナム風さつま揚げなどをぎゅうぎゅうに挟み込んでニョクマムをふりかけた、ベトナム風のサンドイッチです。気軽な食べ物として愛されています。
これに、大根と人参の紅白なますが欠かせないらしいのです。
最初に中身を確認した時には、こんな所でおなますに出会うとは思わず、驚いたのですが、食べてみると実によくパンに合います。
帰国してからも、いろいろ試してみると、和洋中を問わず、肉にも合う、魚にも合う。
とくに脂っこいものと合わせると、さっぱりしておいしいのです。
自家製ハムをたっぷりと薄切りにして、紅白なますと一緒に挟み、ニョクマムをふりかけたバインミー風サンドイッチは、すっかり我が家の朝食の定番になりました。
もともと、包丁でみじん切りやせん切りにする作業が大好きですので、大根まるまる一本せっせと刻んでは母に呆れられています。
大根と人参だけでもよいのですが、うちでは、キッチンバサミで糸のように切った昆布を混ぜるようにしています。見た目も美しく、味も出ます。
2013/01/03