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お鍋の中と外(榑林未奈子)

第12回 Facebookとうろこの宮

ごぶさたしております。
今朝、ふと思いついて、Facebookの居住地欄をサントドミンゴにしてみたところ、
本気にした複数名の方から驚きのメッセージが届きました。
みなさまの純粋さに、私、心洗われる思いです。

なぜそんなことをしたかというと、昨夜ツイッターで、

「居住地を海外にすると、広告がすべて英語になってわずらわしさが減った」

という方法を見かけ、そのスマートさに感動してマネしてみたくなったのでした。
ただ、私の環境から見るFacebookには普段から広告がいっさい表示されておりませんので、
その効果を実感することはできませんでした。
でも、面白いので、これからもときどき変えようと思います。

それはさておき。
今日は、日帰りで箱根に出かけてきました。
戸田ゼミでお知り合いになった瀬崎さんとご一緒させていただきました。
「旅行」というには気軽すぎますので、「散歩」の方が適切です。
箱根にはトクトクきっぷという、箱根登山鉄道とケーブルカーに
一日乗り降り自由の周遊券があります。
でも、今日はお昼に集合して箱根湯本の駅まわりをぶらぶらするだけの、
ゆったりしたものでしたので、その切符は買いませんでした。
朝から出かけて、早雲山や強羅公園、美術館など、めいっぱい
楽しみたい時には良いと思います。

商店街から一本中に入った裏通りを歩いていると、変わった建物が目に入りました。
ギャラリーのようでもあり、宝飾品店のようでもある、神殿にも見える
不思議なつくりです。しかも、入り口付近にお魚の干物が展示してある…

いぶかしんでいたら、ご主人が親切に招き入れてくださいました。
「うろこの宮」というそのお店は、干物や釜揚げしらす、佃煮などをあつかう
魚製品のお店でした。お店の名前とコンセプトは日本の神話からとったそうで、
壁にその様子を描いた肉筆画がかけられていました。
なんでも、美大の仲間たちで、建築から内装まですべて協力してつくったとのこと。
設計は世田谷美術館と同じ方だそうです。

店内に配された絵画、レリーフ、器、精巧な食品サンプルなどなど、
それぞれが非常に珍しく、心惹かれるものばかりです。

ご主人は非常に情熱的な方で、とても熱心に説明してくださいました。

ただ、あまりに何もかもが珍しいもので、なにか、非現実的な印象を受けました。
お店自体が夢まぼろしで、次に来た時にはお店自体が煙のように消え去って
いるのではないか…というような気にさえなりました。
帰宅してからネットで調べたら、お客さんの書いたブログの記事が
いくつも見つかりましたので、ほっとしました。
干物にこだわりがあってとても美味しいというレビューをいくつも見ましたので、
湯本を訪れた時にはぜひ再訪したいです。

とても楽しい一日でした。

2012/09/24