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お鍋の中と外(榑林未奈子)

第8回 人間を分ける5+1種類のタイプ

私はChikirinの日記というブログを愛読しています。
『自分のアタマで考えよう』という話題の本の著者、
ちきりんさんのブログです。
その過去の記事を読んでいたら、興味深いエントリを見つけました。

5種類のタイプ - Chikirinの日記

要約すると、人間は、

(1) 創る人
(2) 回す人
(3) 管理する人
(4) 考える人
(5) 破壊する人

の5種類プラス

(6) 何もしない人

に分けられ、かつ、社会が永続的に機能していくためには
全てのタイプが必要である、というお話です。

記事内では、仕事を例に挙げて語られていましたが、
この5+1種類のタイプはあらゆることに応用できそうです。
そして、一人が完全に一タイプと決まっているわけではなく、
5+1タイプが、一人の人間の中にも、それぞれ違った割合で
ジャンルごとに存在しているんですね。

たとえば「家での食事」を例に挙げると、こうなります。

(1) 新しいレシピを「創る人」
(2) 実際に調理して台所を「回す人」
(3) 食材や作る予定を「管理する人」
(4) 今のご飯のままでいいのか「考える人」
(5) これまでの食習慣を「破壊する人」
(6) 出されたものを食べるだけの「何もしない人」

自炊が完全にルーチンワークになって、
いつも野菜炒めしか作らない人は、(1)(4)(5)の割合が
限りなく0に近づいていると分析できます。
私はというと、仕事を始めてから実際にキッチンに立つ時間が
減ったので、(2)(3)の割合が、前よりも少なくなりました。

ちなみに「人づきあい」にあてはめると・・・

(1) 自ら知り合いを増やして新しい人間関係を「創る人」
(2) 実際に人づきあいを「回す人」
(3) 会ったり連絡したりする予定を「管理する人」
(4) 人間関係そのものについて「考える人」
(5) 膠着・腐敗した人間関係を「破壊する人」
(6) 向こうから話しかけられるのを待つ「何もしない人」

こんな感じでしょうか?

人間は、自然に死んで減っていきますし、
こちらに何も非がないつもりでも、ちょっとした行き違いで
避けられて関係を続けていけなくなったりもします。
人間関係をうまく循環させ、自分という一人の人間の運営を
きもちよく続けていけるかどうか。
この5+1タイプのバランスに、ヒントがありそうです。

2012/02/26