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融通無碍(久遠善行)

第22回 歩く瞑想

沢山の効果がある瞑想だと聞いても
瞑想=座禅=足のしびれのガマン大会
・・と早合点した私。
とくにやってみようという気は湧きませんでした。

ふ~ん・・でサイトを閉じかけようとした、そのとき
瞑想の種類に「歩行瞑想(歩く瞑想)」なる
文字のがあるのに気づきました。
「歩く瞑想?」

歩いていれば、
足のしびれとは関係がなさそうです。
しかも、静的ならぬ動的な瞑想・・・
何だか面白そうだな~と興味が続きました。

続けて解説を読んでみますと
このヴィパッサナー瞑想というのは、
現状に対して、"気づき"を入れる瞑想とのこと。

この気づきのことを仏教用語で「サティ」、
英語で言えば「ラベリング、アウェアネス」などと言う。
「自分は今何しているか?」に対して言葉に出さずに認識確定します。
起きたこと、思ったことに対して
自分で自分にツッコミをいれる作業になります。

製造業の方や、駅員さんがするホームで
作業「指差喚呼」というものがあると思いますが、
あんな感じ(の事を心の中でする)でしょうか

気づきが増えてくると
「・・・今朝、部屋の鍵、締めて出てきたかな?」
なんてことが無くなり、
「あれー?お財布、何処置いたっけ?」
 →「もしかして、盗まれた?」と連想妄想
  →「誰?私の財布盗んだの?」と更に妄想
   →「あっ、こんなところにあったあった」
などと妄想したりすることが無くなるらしい・・

指差喚呼的に言えば、
「部屋の鍵、ヨーシ」
「お財布、ヨーシ」
で終わりとなり、
外出先で不安になったり
部屋中探しまわったりする無駄な時間も無くなるとのこと。

しかも、瞑想なのに、妄想しようが、思考しようが
それに気づいてさえいればOK。
ただし、歩きの瞑想の基本動作は歩行なので
「気づき」は中心対象である、
歩行の動作に戻ってこないと行けません。

「思った」
 →「雑念」
  →「思った」
   →「思った」
    →「思った」
・・・こんなのはあまりよろしくないようです。

「思った」
 →「(足が)離れた」
  →「(何か)思った」
   →「(足が)進んだ」と・・
歩く動作中心に「気づき」を入れてくださいとのこと。

・・・と文字で解説するのはわかりづらいので、
Youtube上のハイライト映像を御覧下さい

他愛もない動作である、"足"に意識を集中することにより
集中力が養われるようです。

歩きの瞑想のポイントは
・歩きは足に集中・・
・妄想しても「妄想」と気づきが入っていれば良い・・

ふーん、パッと見、大したことでは無いな、
多分、簡単だろう・・ちょっとやってみて
これで集中力がメキメキ向上したらお安いお安い・・
第一、お金が掛からないので、お財布にもやさしい・・

こう思ってトライしたのが最初でした。
今思えば、長い旅路のハジマリだったのですが・・・

2010/06/24