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融通無碍(久遠善行)
第16回 敵はいなかった・・
前々回、父に対する内観が途中になっておりました。
帰宅後、どうなったのか?続きを書きます。
内観に行く前 は
Before)父は敵、敵対者、自分を妨害する奴、鬱陶しい・・
こんなイメージであったのが
行ってからは
After) 父は私の応援者、100%何があっても自分の味方、、理解者・・
というイメージに。
そういう人に対して
恩を仇で返すよう な敵対行動を取っていたわけです。
帰宅中は、猛烈な反省・・・及び、親に関する感謝の気持ちで一杯になっています。
土下座してお 詫びしてもよい・・
そんな気持ちもあります。
事実、私の友人たちの中には
内観後、両親の前で土下座して詫びたと言う方も居らっ しゃいます。
自然にそうなるのでしょう・・
私もそうしても良い気持ちでしたが、
ちょっと迷いました・・
土下座した私を見 て両親が驚き、
変な誤解「息子は新興宗教にカブレた・・・」などと思われましては
またまた迷惑をかけてしまいますので・・・。
そ ういうことで、土下座はその心持だけにしておきました。
さて、帰宅した私に対し、
父はいつものごとく皮肉を私に浴びせました(内 容は忘れました)。
しかし、私は
「そうそう、俺ってどんな皮肉を言われても仕方ない息子だもんねぇ~」
と思っています。
「ど うぞ何万回でも言って下さい!」という心意気ですので
父の皮肉を何の反発もせず黙って受け入れました。
父は自分の皮肉に対して何 も言い返さず、
受け入れる息子を見て何か感じたのかもしれません。
二度目の皮肉はありませんでした。
そうなんですー
なんということでしょう(←「大改造!!劇的ビフォーアフター」ナレーション風に)
それ以降、父は一度も皮肉を言わなくなっ たのですー
それ以降も、会話の流れからして、
「(いつもだったら
この辺で私に対して・・皮肉が~
しかも、辛 辣なのが・・飛んで・・・・
・・・・あれれっ?
飛んでこないよ~・・」という状況に。。。
父の態度の変わり方に驚き ました。
帰宅後、私は何も感謝の言葉を父に言ってません。
私の対応が変わったのが伝わってる??
家族のうち、誰 一人が内観を受けると
同じ屋根に居る人間に大きな影響がある・・と聞いたことがありますが
マサシクこのパターンかな・・・と思いました。
こうして、高校受験を端に発生してきた
父に対するワダカマリ・怨みのようなものは
たった1週間内観で一点の曇りもなく、霧消し、
今 後は父も母も一緒に居れる時間はできるだけ恩返しをしよう・・と
心に誓う私でありました。
2010/03/20