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融通無碍(久遠善行)
第4回 アンバランス
皆さんもちょっとやってみて欲しいのですけど、
お母さんに対して「0歳~小学校入学以前」に
「してもらったこと」
「して返したこと」
「迷惑を掛けたこと」
って思い出せますでしょうか
幼少期のアルバムでも引っ張り出して見ない限り
出てこないのではないかなと思います。
おかしな話ですよね~
6年もあるのですから、365日×6年=2190日もあるのです。
幼児ですから自分では何一つできないのが普通です。
服も着れませんでしょうし
お風呂も入れないでしょうし、
トイレも一人では行けなかった筈です(怖くて)。
2190日×3食=6570食、誰が食事を作り、誰が食べさせたのでしょう。
一人で勝手にパクパク食べてたのはオヤツだけだった筈(笑)
身の回りのことは「当たり前だ」と思っているのですね。
そういうことで、私の場合、このときはたった1個しか思い出せませんでした。
次、「小学校低学年時代の母に対する~」となります。
例によって思い出すのに難航します。。
ん~何か思い出す方法を考えねばなりません。
「してもらったこと」・・
そうだ、小学校でのイベントをキーに思い出そう!としました。
「授業参観に来てもらっていた筈」
「夏休みの宿題で~」
「クリスマスプレゼントは何を買って貰ったかな」
等々・・・。
しかし、まだまだ不平不満を引き金に思い出してきます。
このときの面接では
「母に夏休みの宿題で工作を作って貰いました」と答えましたが
何でこの子は、8月も終わりになってから、工作作ってなかったと言いだすのか!
と怒っていた母であったり、
「母には授業参観に来てもらいました」と答えたものの
授業参観で自分が発言した内容への母の「いちゃもん」だったり・・と
イメージは、事あるごとに怒っている母です。
「勉強しなさい。」
「宿題やったのか~」
「○○はどうしたの?ちゃんとやったの?」
「早くしなさい」
「こぼさないで食べなさい」
こんなのばかり(ウンザリ・・)
ほんとに、ウチの母は、怒、怒、怒、・・怒ってばかりだったなと決めつけました。
「迷惑を掛けたこと」・・
熱を出して看病してもらった等々、2、3個出てきました。
ちょっとホッとしました。これで、小学校低学年時代の
「してもらったこと」と「迷惑を掛けたこと」で
7つくらい思い出すことが出来ました。
じゃぁ、自分が「して返したこと」はあるのかと
探ってみるとこれまた出てきません。
先の時間で行った「小学校入学以前」でして返したことは
小学校前ですからある筈もありません。
それなら、小学校低学年で「母の日」とかに
何か返したんじゃないかな~?何したかな~自分・・・
・カーネーションをあげた?
・肩たたき券であげた?
・家の手伝いした?
・
・
・
記憶がアヤフヤです。
どうやら、アヤフヤなのは学校の先生に言われて
やっているからのようです。
有難い気持ちは全くなかったようなので
”ありません”と答えました。
大体、小学生低学年といえば、天真爛漫な時期。
親に何かをする・・という行為が無いのも仕方ないでしょう・・
と自分に言い訳をしていました。
「してもらったこと」「迷惑を掛けたこと」7個 > 「して返したこと」0個
とまだまだ圧倒的に
「して返した」ことが少ないが
年代もあがっていけばそれなりにバランスが取れるだろう。
そんな風に高を括って居ました
2009/09/29