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道連れは無敵の相棒(湖津園立治)
第19回 蒼い時 −5−
日本ならそろそろ正月気分が抜けて
仕事や勉強に精を出し始めている頃だろうか
反対にこちら中国はこれから徐々に正月気分が盛り上がっていくようだ
スーパーでは正月の飾り付けグッズが売られている
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私が転勤後、仕事のことで悩んでいた頃
私が公務員に成る切っ掛けをつくった彼は
大学の博士課程に進み、
学会発表で世界中を飛び回っていた
仕事とはいえ、外国に行く機会がたくさんあるのが羨ましい...
そんなことを彼に言うと
「何も大学院に行かなくたって
企業や役所で働きながら研究をして
論文を学会に投稿して認められれば
ドクター(博士)の資格を取ることができる
むしろ第一線で活躍している人の方が
学者より注目されるし、評価も高い
だからお前も何か研究しろよ
ちゃんとした論文が書けるなら
発表の機会はいくらでもあるぞ」
決まって彼は私を叱咤するのだった
学校を出たのにまた今更勉強するなんて
自分には縁のない話だと聞き流してはいたが
彼の言葉は心の片隅に引っかかっていた...
天候の急変や大型連休の前後は
水の需要は大きく変化する
また、工事の関係で浄水場を停止する場合なども
送・配水運用は一段と難しくなる
職場の緊張感は高まり
不慣れな職員は怯える有様だ
早く何とかしなくては!
パソコンを使ってデータを活用すれば
もっとスマートに仕事ができるはずなのだが
「パソコンの前に座っているやつは遊んでいるやつだ」
そんなことを言う人がたくさんいる職場だったので
思うように動きが取れなかった
ところが、私は一筋の光明を見出した
「大学等、派遣研修生募集要項」
大学に行けばきっといい知恵を授けてもらえるに違いない
県から御墨付きをもらって派遣されれば大義名分もたつ
大学に残った彼に対して密かにライバル心を抱いていた私にとって
願ってもないチャンスが訪れた。
張江高科にて
2006/01/14