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道連れは無敵の相棒(湖津園立治)
第11回 魔都に現れるユニークな面々
最近、うちの学校で日本語教師のための研修が再開された
受け持つクラスが増えて唯でさえ忙しいのに
研修のための準備もしなければならなくなった
それもいきなり指示される
日本のと違ってこっちは扱い方が厳しい
〜郷に入りては郷に従え〜
まあ、精一杯やるだけのことだ
今回から新しく教師に加わった方達もいる
人のことは言えないが、皆変わった経歴の持ち主のようだ
新しい挑戦のため、何かを捨ててやって来る
それだけ上海は魅力があるということなのか
うちの教師陣は個性的で魅力的な人間ばかり
日本社会の枠の中に収まりきらずに飛び出してきたのだから
当然といえば当然なのだが
それに中国人教師の日本に対する考え方も興味深い
普通は外国語を学ぶ動機とは
その国の文化に対する興味だとか、憧れだとか
そういった好意的な感情が基になっていると考える
当然、その国を訪れるか、訪ねてみたいと望むのが人情だろう
ところが、「日本には行ったことがないし、行きたいとも思わない」
そう言われて驚いた、日本語が堪能な人なのに・・・
彼女曰く「日本は対人関係に異常に気を使うので、もの凄いストレスになる
そんなところで働いたり、生活したくはない。旅行も物価が高いから行かない。」
ある意味あたっている、返す言葉もない
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以前、ロバート・ハリス氏の書いた「エグザイル」を読んだ
その著作の中では氏の半生が描かれている
シドニーで書店を経営していた当時、
同時に詩の朗読会や絵画の個展など開いていた関係で
世界中から流れ着いた風変わりな芸術家達にたくさん出会ったそうだ
面白い街には面白い人間が集まってくるということだろう
そうだ、まさに今の上海がそうではないか
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先日、友人に連れられてある夕食会に参加した
中国人作家の著作を日本語に翻訳する翻訳家の方と
その方を慕って集った面々だ
日本語が堪能な中国人TVディレクター、
日本からの転職組、留学組、
長年熱望して後、念願かなって派遣されてきた駐在員
皆、中国に対する想いは熱い
その時、何と日本では有名なタレントのKさんともお会いした
会って話をするなんて、日本にいてはまず考えられない
これも、上海に住んでいるという余徳の表れか(笑)
上海料理
2005/10/28