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道連れは無敵の相棒(湖津園立治)

第9回 夢の扉

上海にはフリーペーパーがたくさんある
上海在住日本人のために日本語で書かれた無料の雑誌類がいろいろとでている
雑誌と言っても中身はほとんど広告なのだが
日本のニュースから遠ざかっているものにとっては貴重な情報源だ
つい最近も「hu-ism」という雑誌が創刊された
上海に住む日本人が増えているということだろう

「コンシュルジュ上海」という雑誌の今月号は
「香港ディズニーランド」特集が組まれている
どんなアトラクションがあるのか詳しく載っているから
もう既に行ったような気分だ
この雑誌には「社長!儲かりまっか?」という
ドリームゲート総合プロデューサーとしてお馴染みの
吉田雅紀氏の連載記事が載っている
対談という形で上海でベンチャービジネスを立ち上げた社長を紹介していて
今回は女性向けカルチャー教室を経営している27歳の若い女性社長が登場だ

吉田氏はベンチャー支援コンサルティング会社を経営し
自身も起業家としていくつもの会社を立ち上げている
現在は上海にとても注目をしていて2000年からビジネスを始めているという
ツテもコネもないのに上海に飛び込んでくる日本人の若者が急激に増えており
彼らとの交流を積極的に進めているそうだ

日本には起業・創業を支援する公的機関が2つある
一つは、独立行政法人の雇用能力開発機構で
「アントレプレナーDo it」という創業・経営改革セミナー実施していて
無料で受講することができる
もう一つは、経済産業省が後援しているドリームゲートという
財団法人が主催する起業・独立支援サービスだ

日本で某県の職員をしていたが
人生の方向転換をしたくていろいろと悩み
解決の手段を模索していた頃
独立起業を夢見てセミナー等に顔を出していた時期があった
私は吉田氏を日本で2度見ている
雇用能力開発機構が行っているセミナー講演会と
ドリームゲートのセミナーイベントでそれぞれ話を聞くことができた

起業創業する人を尊敬しますか?
というアンケートを実施すると
アメリカなどは70%以上の人がYesと答えるのに対して
日本は実施した国の中で最低なのだそうだ
新しいことに挑戦し、経済を活性化させるのだから
起業創業する人が尊敬される社会にしないと日本はダメになると
吉田氏は力説する
数多くの若い起業家達との交流から、起業家に必要な心構えや
いつまでも起業できないタイプの分析など非常に説得力がある
それに聞く者をその気にさせる不思議な魅力に溢れている
かくいう私も道を踏み外した者の一人だ(笑)

今、世界で一番お金と人が集まってくる上海に
これからもっともっとアントレプレナー・シップを持った連中と
投資機会を狙った外資が押し寄せてくるだろう
その真っ只中に立つことができて幸運だと思う

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上海のフリーペーパー各種

2005/10/10