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丘の上から(小日向次郎)

第62回 ハノイホテル

ベトナムの首都ハノイ市で有名なホテルの中に
ハノイホテルがあります。

ここに村山富市前首相もハノイ訪問の際には宿泊。

このホテルには何回か仕事でお世話になりました。
とても好きでした。 

当時は経費で十分賄えるくらいに値段が抑えられていたので、
本当にそのサービスを堪能していました。 

ホテルの雰囲気やサービスに対して十分に満足できるもの。
仕事で疲れてホテルに戻れば、フロント、ビジネスセンター、
食堂と知る顔が多かったので、家にいる感覚。 

確か☆☆☆☆クラスだと思います。
今はハノイ随一の老舗ホテルになっていることと思います。

昔から住んでいるハノイ人に言わせるとここはハノイ郊外に
分類されるようですが、今はハノイの街の一部です。

5年前くらいはハノイでも「今日は停電があった」なんて、
普通に聞きましたが今はどうでしょうか。

ホテルには自家発電がありましたがこれは特別なこと。

窓から街が暗かったのを見たこともありました。

夏の夜に涼を求めて人は50CCバイクに乗り街を走ります。
電気がなくても、自転車やバイクで自分を涼しくしている
みたいでした。

家の中は狭くてと、外でワイワイ騒ぐ人たち。
朝の4時過ぎからでかい拡声器を使って路上で
ダンス教室やら何やら。

「も・はい・ばー♬ (ベトナム語の1・2・3)」

昼間はとても暑くて踊れないから早朝ダンスなのでしょう。

「もっと寝たい!(願)」
ホテルの宿泊者も流れるこのテンポに慣れるのが大変でした。
部屋を決めるのは「拡声器のないほうをよろしく」でした。

今年の夏に東京も計画停電があるかもしれません。

夏の夜の停電の過ごし方、朝の使い方、 
テレビ・モバイル・PCのない生活を考え直すことが必要かもしれませんね。
涼しい夜に人が集まって話す(飲む人もいたけど)。 

ハノイ人やベトナム人の涼の取り方は参考になるでしょうか。
東京人にとって。 

2011/04/08