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丘の上から(小日向次郎)
第46回 大山巌元帥に想う
フィナーレが近くなったNHK大河ドラマ「龍馬伝」の後に
昨年より始った「坂の上の雲」が再開されます。
ご存知の方が多いと思いますが、
司馬遼太郎が文庫本8巻にまとめた大作です。
昨年の12月に始ったこの作品、
今年は日清戦争後のことから話が再開されると思います。
話は少し飛び私ごとで恐縮ではございますが、
社内で配転となりました。
今まではプロフィールの通り総務経理関係の仕事でしたが、
なぜか今後は技術系の仕事をすることとなり、
10月21日より品質保証部に勤務しています。
品質を保証するということは、
製品を使用している方の満足と安心を届けるための
様々な手段をもって尽力するということでは
と考えます。
会社の意図はわからない上に余りにも畑違いな部署への
転属から少々困惑していました。
正直今も納得している訳ではないのですが、
辞令が出た以上は会社のために努力を奉げるものですから
ケセラセラなもの。
そんなこんなで事務所100%勤務だった人間が
現場に出向いて品質保障する検査をすることになったので、
(正確には品質保証の基礎を当面勉強した後に)
「そんなの自分に勤まるものかい!(怒)」な部分が
大いにありました。
そんなことで悩んでいた時に「坂の上の雲」で登場する
大山巌陸軍大将の場面を思い出しました。
下記その一部を抜粋します。
「私は何も知らない人間の仲間です。
何も知らなければこそ、参謀総長にもなり、
大警視にもなり、はなはだしきは、文部大臣にさえなりました。
何も知りませんから、どんなところにでも向きます。
まことに重宝な人間でございます」
小生はこのような歴史上の人物ではありませんが、
上記の話を思い出し「何かいいことがあるでしょう」
と考え毎日を過ごしています。
事務所勤務と違い、製品を使用している方と直接話す機会が増え、
ささいなことですが楽しむようにしています。
人事を決定を決定したプロセスの話は置いておき、
決定後の心構えが将来に向いていれば、
なんとかなるものだと考えるようにしています。
2010/11/12