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丘の上から(小日向次郎)

第41回 Bon Voyage 走るのは旅のよう

マラソン競技に参加する日、
大きな大会であれ小さな大会であれ
最も興奮するのはスタートの瞬間です。

スタートする前にスタート地点で整列を行います。

選手の自己申告による走る速さにより
より速い人が前、遅い人が後ろに整列するのが普通です。

東京マラソンのような数万人規模となれば、
全員がスタートを切るのに15分以上かかることもあります。

スタート直後は相当興奮しているので、
無意識のうちにペースが速くなり要注意箇所。

第1回と第3回の東京マラソンに当選し競技に参加しました。

東京都心全体が一つのイベント会場のようになり、
ランナーにとっては東京中で開催されている
各イベントを走って見学するような感じです。

東京の道を車両がなく信号待ちをすることもなく、
自分の足で走るのはたまりません。

特に日比谷から銀座界隈に入り銀座4丁目の交差点を
「和光」を左に見ながら曲がる時の気分がいいものです。

そして絶えることのない声援や大会運営のきめ細かさには
ただただ感謝するばかりです。

ユニークな光景もありました。
第1回大会で皇居近辺での沿道にいた外国の方がニコニコ顔で
「うちのだんな見ませんでしたか?」と
英語で書かれたプラカードを持っていました。

あとプラカードものですと、
ゴールまであと5キロ程の沿道で男性がこれまたニコニコ顔で
「ゴールはもうすぐだぞ、明日は出勤だぞ」
(確かこんなフレーズだったと思います。すいません)

ところで、テレビでよく仮装して走る人のことをニュースに
していますね。あれはとても大変なもの。

ランナー用の衣服に比べれば走りにくいし頭は蒸れるし。

そんな中、ひょうきんなきぐるみを着けた、
速いランナーがいます。

「あのイルカぁ、はやいよぉ」と沿道から声が飛んでいます。
本当に速い。きっと普段はマジメな陸上部の人が、
東京マラソン用に開発したきぐるみを着けているのかもしれません。

最近のきぐるみは、戦隊モノのヒーローや動物だけでなく、
魚介類、野菜、くだもの、仏像、建物、など範囲が大きくなったと
思います。

さて、もうすぐ平成23年に行われる東京マラソン参加者が
発表されます。

今度は当たりますように!(祈)
応募されたみなさんも当たりますように!!

2010/10/08