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丘の上から(小日向次郎)
第33回 鉄道賛歌②
我が通勤経路
小生は東京都在住で職場も都内です。
通勤でJR中央線と東京メトロ丸ノ内線を利用しています。
このコンビで3年近くになりますが、我が通勤史上で一番。
昭和29年開業の東京メトロ丸ノ内線の車体は同銀座線同様、
天井のパンタグラフを使用せず線路の脇に流れる電流から
電気をとってカシャカシャ音を出して走っています。
かっこいいです。
この形式の元祖は大英帝国ロンドンの地下鉄だと思いますが、
丸ノ内線はそれに負けずきれいでオシャレ。
(写真でみるとそうでもないと思うけど)
この路線は、一部区間地上を走ります。
御茶ノ水~淡路町間はその中の一つです。
私事で恐縮ですが、通勤時の乗換駅は御茶ノ水です。
実は、最初この駅で乗り換えるのは抵抗がありました。
乗換時に一度外に出て大通りを渡るために信号待ちの時間があり、
その信号を渡ってなお神田川にかかる橋を渡る必要があるからです。
東京メトロの御茶ノ水駅は文京区側に、
JRは千代田区側に神田川をはさんで位置しています。
朝夕通勤時の乗換には、神田川にかかる御茶ノ水橋を
渡ります。昭和6年竣工です。
帰宅時には、聖橋がライトアップされ、鉄道ファンが
神田川を渡る丸ノ内線と聖橋と交差する中央線の写真を
撮る一団を見かけます。
最初は乗換時間がかかることが気になっていましたが、
一日無事に終わってこの光景を見ることが儀式のようで、
通勤時に幸せを感じるこの頃です。
通勤経路は、ほとんどの会社では最短かつ最も経済的な
経路を選ぶことになっています。
少々遠回りして、または自己負担して、
気持ちのいい路線を選ぶのは、
ストレス軽減になるのではないかと。
また、路線の選択が難しい方は、
電車やバスの色やデザインがきれいな車両に乗れるよう工夫を
してみてはいかがでしょうか。
少なくても、駅やバス停から家までは歩くことになると
思います。歩く道もなんとなく変えてみれば、また新しい
ものもありましょう。
2010/08/07