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丘の上から(小日向次郎)
第29回 ドバイへ①
先日シュンペーターのことを考えているうちに、
なんとなくドバイのことを思い出しました。
とても地味な理由です。
大型プロジェクトが目白押しの街には、
小さくても光る案件が多くあると思ったからです。
ドバイの華やかなニュースと苦労している情報とが昨今流れる中で、
「砂の光る都市」と自分が勝手に命名したあの街について書きます。
ただ、観光は博物館に1回行ったきり。
ドバイ観光を考えている方には参考にならないかもしれません。
アラブ首長国連邦を構成する公国の1つとしてドバイ公国があります。
アラブ首長国連邦の首都はアブダビで、
アブダビの首長が国家元首を務めます。
ドバイ中心部にある博物館に行くと、
この街の30年前は小さな漁村だったことがわかります。
中東と言えば「石油産業」ですが、
現在ドバイは決してこの産業を基軸としていません。
「脱石油!」で、ガソリンが「安い!」と感じることは
ありませんでした。
最近成田からドバイまで飛ぶ直行便が出来ましたが、
2007年7月に訪問した際にはキャセイパシフィックに
乗り香港経由で行きました。初めての中近東で「ドバイを相手に!」
とかなり興奮していました。朝10時に成田を出て、
現地時間の夜半にドバイに到着。
空港内に流れるコーランの響きと太陽と砂漠のコラボレーションで
発生する熱波を経験する初めての機会でした。
気温は夜で40度だったと思います。
暑いというよりは、日本人にとっては皮膚と鼻が利かなくなるような気候です。
気候に慣れるまで、味覚があるようで感じていないようで。
日中は外気温45度。
車内はエアコンがなければ50度近くになると思います。
総てが燃えてしまいそうな気候です。
「おひさま」も我々が知っているそれとはかなり異なります。
これでも通年を通して最高気温ではないのだそうです。
そんな厳しい暑さの中でも現場の労働者が頑張っているのは驚きです。
2010/07/09