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丘の上から(小日向次郎)
第24回 ちょっと脱線します。 (中国で)
白洲次郎が中国を始めとするアジア大陸の
国々に対しどのような関係や関心を持っていたのか
と再び考えました。
前回同様、自然とインターネットに手が伸び「白洲次郎」と検索。
調べ方が悪いのか、今回もよくわかりません。
そうこうしているうちに、自分が中国に行った時のことを
思い出しました。ちょっと脱線します。。。
記念すべき最初の中国訪問は確か2005年、滞在時間3時間。
ハノイから中国の広州経由で東京に帰るという珍しい旅程でした。
「慣れ」で考えると乗継(トランジット)は、同じ空港内で行われるため、
入国審査の必要はありません。広州空港で降りると「transit」の
看板はあるが、工事中で行き止まり。
係員の指さす方に行くと、検疫所があります。
「入境ではない。乗継!transit」と航空会社職員に丁重に叫ぶと、
「わかった(ここまでは英語)※★%&$#!(これは現地の言葉)」
なにやら検疫所の列に並べと言っているみたいでした。
続いて見えるは、入国審査のカウンター。
管理職っぽいお役人がいらしたので、この人なら話が早いと思い、
「東京便に乗継!transit」とお伺いしてみると、
「!#$&%★※(これも現地の言葉)」
これまた意味はわかりませんが、並ぶしかないのですよと言ってるみたい。。。
「乗継&東京!」と連呼しながら、生まれて初めて中華人民共和国に入国しました。
日本に帰りたいだけなのに・・・と感じました。
無事入国し、国際線ターミナルに向かう矢印に沿って行くと、
工事中でそこも行き止まり。そこに清掃員らしき女性職員の方が、
キンキラと大声で「こっちはいけない、あっちから(そういう風に聞こえる)」と、
この方一生懸命小生の行く手を遮ろうとしています。
何やら指差すほうを見ると、国際線ターミナルに行く手書きの道案内がありました。
長い道のりのはて、無事東京行きのチェックインカウンターに到着。
安心してチェックインをしていると、「荷物は?」と航空会社の方に聞かれ、
「乗継ですが。。。(と答えた瞬間)やってしまった」
と小生は気付きました。
広州国際空港は、もしかして欧米で慣れた国際線の乗継空港と違うのだろうか。
それとも、単に工事中で乗継客用の設備やシステムがなかっただけか?
transit看板だけはありましたが、全乗客は一度中国に入国し
それぞれの目的地に向かいました。
そのため、荷物も広州空港でピックアップする必要もありました。
空港関係者は小生のような人にさぞかし、四苦八苦だったことでしょう。
航空会社の中国人スタッフに助けられ、出国審査の後、
なんとか荷物共々無事に帰国しました。
滞在3時間中、入国待ち列で1.5時間、1時間はその他の手続き、
残り時間で汗を拭き、そんなうちに短い中国滞在は終わりました。
3時間は1日の8分の1。
普通、滞在という考えの尺度を用いることはあまりありませんが、
私にとってはより長く感じた初めての中国訪問でした。
2010/06/04