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丘の上から(小日向次郎)
第18回 「白洲次郎始めます」 ①
普段の生活でダウン気味になると、白洲次郎のことを思います。
彼は私にとって憧れです。
彼がどんな人物であるかの説明をするには、
今の平和国家日本を思えば多くを語る必要なくとも、
戦後復興期における日本の政治と経済を支えた功労者で
あることを言えば十分ではないでしょうか。
ただ、「どうしてこの人に魅かれるの?」と人から聞かれたときに、
しっかりと答えたことがありません。
コラムの中でもっと早く書きたかったのですが、
今までどうもまとまらなかったし、今もまとまらない。
でも、書きたいと思ったので「白洲次郎始めます」。
白洲次郎個人の生き方に興味を持ち始めたのは8年前からです。
何せこの御仁は謎とユニークな伝説が多くあります。
最初に白洲次郎にについて知った時は、英国帰り紳士
(Nearly Englishman) の言動や行動そしてカントリージェントルマン
の部分(彼の自宅や軽井沢カントリークラブでの話)が痛快であり、
そんな生き様を自分に照らし合わせていたと思います。
しかし、今もう一度「風の男白洲次郎(新潮社:青柳恵介著)」
を読み返してみると、「(Nearly Englishmanの) 才能を生かしきった生涯」
ということに目が行きます。
英国帰りの教育と知識により、戦後占領軍と日本政府、
戦後復興期から高度経済成長前までの産業界と政治界、
日本の産業界と他国の産業界との折衝を円滑に行う役目に
長けていたのではと思います。
これは、留学経験や長期海外生活などから、
日本を客観的に捉えることにより養われたからではないでしょうか。
最近白洲次郎ブームだと伺っています。
「風の男 白洲次郎」に対する思いは人それぞれ。
私自身、Nearly Englishmanの観点から白洲次郎を考え、
今後の人生をより豊かにしたいと思います。
目標は、中年からの人生において才能を生かしきった生涯で
いれるように努力すること。
今、自分のペースで悩んでいるところです。
2010/04/23