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中国名言と株式紀行(小林 章)
第16回 中国・天津にて/中国株日記 (7)
【NO.8】中国、天津にて(7)
今日は、七夕です。
中国でも、七夕は年中行事の大事な一日ですが、日本の太陽暦ではなく、あくまでも旧暦が基本ですので、当然今日は中国での七夕に当たりません。
中国では、この旧暦が結構やっかいです。
たとえば、お正月です。日本では1月1日が、その日と決まっています。中国でも、お正月は、年中行事で一番大切な日で、庶民はまず、男親の実家で前日より餃子を作ったり、麻雀をしたりして過ごし、お正月当日は、逆に奥さんの実家へお祝いに出かけるのが習わしです。
株式市場も、お正月休みのため、毎年決まった日ではなく、旧正月の1週間が休場日になるのです。
しかし、このお正月も最近は、夫婦間の力関係から、奥さんの実家に日頃から頼り、男親を大事にしない傾向が、ここ天津でも顕著です。
私の商売の方でも、この中国のお正月前後の2週間は、まず仕事にならず、山東省の田舎からの従業員の多くは、帰郷して1、2週間は帰ってきません。また、これを機会に戻ってこない従業員も多く発生します。逆に、新しい田舎での知り合いの子を連れてきて、雇ってほしいというケースもあります。
工場は2週間も休業させられるし、田舎に帰る従業員へのボーナス、帰郷費用、工場へ帰ってくる交通費(帰ってきた人に渡す)お土産等に、気を遣いますし、日頃お世話になる税関や商検局の役人などへのお礼など、何かとお金の要りような場面が続きます。
まあ、お正月でもないのに、この話題は、また次の機会にしたいと思いますが、この旧暦は、私など日本人には、実にやっかいです。
私の家内は、中国人の父に日本人の母の間に生まれた、ハーフですが、この父親の誕生日は、旧暦の日にちで毎年お祝いされるため、その日にちが毎年実にころころ変わって、私などにはとても記憶できないのです。
おかげで、大失態をやらかす事もしばしばです(笑い)。
何とかならないものかと、中国で売り出されるカレンダーを必ず我が家に掲げる習慣になっています。
こうした風習に加え、十五夜や七夕などの伝統行事、さらに最近では欧米での習慣であるクリスマスは勿論、カボチャのお面を飾る日、バレンタインデーやホワイトデー、日本での母の日や父の日など、実に各国の行事も入り乱れて、大変なことになっています。
中国の古来の伝統行事に加え、各人の誕生日やそれぞれの記念日(結婚記念日や米寿などといったもの)ごとに、益々盛大に、且つ豪華に執り行われるようになっています。
経済発展がめざましい中国では、こうした各種の行事も、それぞれの日々の生活の大事な節目として、華やかに執り行われているのです。
2007/07/07
[コメント]①
太陽暦と旧暦って慣れない日本にいるとややこしいですね。
旧正月の1週間が休場っていうことは中国株はじめたころには知らずに、なんでこんなに休んでるんだろうと思ったこともありました。
しかも、日記にもかかれているように西欧の行事も取り入れると冬の時期は行事だらけな気がしますね。
日本では行事が軽んじられるようになってきたように感じますが、中国もいずれそのようになっていくのでしょうかね。
注)この記事は、過去のものからの再録の形で転載させていただいております。時事的に古い話題が取り上げられていますが、内容的には時間の風雪にも耐えられるものと思い、取り上げさせていただいております。
また、記事にコメントやコメントに対する私からの返答が付属されているものもあります。
2012/12/01