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酒の道、食の道(金城拓)

第5回 お店紹介 池袋 楽旬堂 坐唯杏(ざいあん)

HiQコラムニストである古川 修先生が
たびたび取り上げられていることと、
たまたま近くまで行く用があったので、
訪問してみました。

場所は若干わかりにくく、豊島区役所の裏手になります。
駅前の喧騒とは離れて、隠れ家っぽい雰囲気も漂います。

趣のある階段を降りていく途中、
「当店自慢の〆鯖 不味かったらお代は入りません」
の文字が目に入ります。

席に着くと、すぐそばに古川先生が先ごろ出版された
「世界一旨い日本酒」の出版記念お猪口が二つ並んでいます。
思わず記念写真をパチリ。

まずは食前酒としてビールを頼みつつ、
〆鯖、はもの落とし、焼き味噌、シラスのサラダ、
牛すじ豆腐を頼みます。

最初に来たのは〆鯖。
自信を持っているだけあって、
塩加減、酢加減が絶妙!
これを不味いという人を見てみたいです。

次ははもの落とし。落しとは湯引きのことです。
湯に落とすので落としと言うそうです。
梅ダレに付けていただきます。
これまた旨い!

牛すじ豆腐はすじがトロトロに煮込んであり、
それでいて中にある玉ねぎは煮込みすぎず
シャキシャキ感があり、タレも辛すぎず甘すぎず、
絶妙なバランスです。

次に焼き味噌が出て口に含んだ時点で、
もう完全に日本酒モードに突入。
これは日本酒を飲むしかないだろう、と。

私は最近お気に入りの秋鹿のへのへのもへじを熱燗で。
友人は初駒の無ろ過純米生原酒を頼みました。
熱燗はサービスで同じ酒が冷やで一杯つきます。
燗と冷やの味の違いが楽しめます。

どちらの酒も美味しく、テンションが一気に上がります。
その後美味しいお酒と料理を頂く事がいかに幸せか、
と熱く語り合いながら、来るお酒、来る料理、
すべてが美味しく、夢のようなひと時は
瞬く間に過ぎていったのでした。

2005/09/05