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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第90回 正論も休み休み

「○○するべきだ」
「××であるはずだ」
理想と現実は
必ずしも一致するわけではありません。

A型のせいか、はたまた生まれ持っての性格か
生真面目なタイプの自分は
「本来なら○○なはず」
「当然××であるべき」
という正論にしばられがちです。

そうでないものは
「規格外品」「予定外」
「基準にあてはまらないこと」「怠けてる人」
と不良品扱いしていた(る)と思います。

でも、何年間か社会人歴を積むうちに
そういう規格外・予定外・基準外が
いかに普通に当たり前に横行しているか
直視せざるを得なくなりました。

理想論をぶっても
それは現実と大きくずれているのです。

予定通りいかないことがたくさんあるのだから
予定通りいかなくても、
大きな被害がないように、
予定にあらかじめ余白を設けておくこと。
規格にあてはまらないものでも
別の視点で役に立つ要素があるかもしれないから
個性を見出して活用の道を開くこと。
怠けてる人、というよりは人間多かれ少なかれ
怠けたいときや怠けざるを得ないときがあるから
それを折り込んだ上で
全体が進んでいけるように協調体制を整えること。

そういうことを、はじめから気がついて
知っている人はいいのですが、自分の場合は
気がつくのに時間がかかってしまいました。
周りにいた人々にはいい迷惑だったと思います。

まぁ、多少できなくてもいいんじゃない。
忘れるってことは誰にでもあるよね。
あの人も、要領はよくないけどいい人だからさ。

そんなゆるーい部分を持っていたほうが
うまく行くような気がします。

正論も休み休みいいましょう。

2005/11/21