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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第81回 雑談の効用
ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の不足で
職場の協力体制に亀裂が走るってことは
古今東西よくあることですね。
部下は進んで上司にホウレンソウするべきだし、
上司は部下からそれを引き出すように
腐心しなきゃいけない。
たったそれだけで、職場のトラブルが
激減すると思うのですが、
なかなか上手くいかないのが現状ですね。
特に人事異動や転職などで
新しい人間関係になったときは
お互いにさじ加減がわからず、
「いままではこう、、、」
という感覚で対処しようとして、
いままでどおり上手くいかなくて戸惑う、
ということになるのかもしれません。
月日が重なってお互い気心がわかってくると
なんとか(慣れも含めて)しのげるようになりますが。
自分が心がけているのは、
かしこまった形での報告やミーティングの他の、
雑談っぽい形での会話。
「そういえば、昨日のあれは嬉しかったですね。」
「あ、○○さん、その後大丈夫なんですか。」
「△△の件は、苦労してましたけど、どうですか。」
と、おしゃべりをすることで
だいぶ様子がつかめます。
こんなことわざわざ報告するまでもないかな?
と思うようなことも、雑談に織り交ぜて
上司の耳に入れることにします。
もっと情報が欲しいと上司が判断するかもしれないし、、、。
予定の確認も、わざわざかしこまって言うと、
「忘れてないでしょうね?」と角が立つような気がしますが、
「あ、明日は○○ですね。上手くいくといいですね。」
と会話に織り交ぜておけば
「あぁ、忘れるところだったよ、危ない危ない(笑)」
と、セーフガードになります。
口はタダだし、手間ひまかからないし、
たったこれだけのことで
仕事がスムーズに運ぶ効果は高いですから
意識してみる価値はあるのではないでしょうか。
2005/11/12