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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第72回 未来ノート2

夢や目標・やりたいことが胸に浮かんだら
「未来ノート」に書き留めることにしました。

文房具屋さんで
幸せそうな色やデザインのノートを選びます。

ルールはありません。
<こういう人に私はなりたい>
<こんな仕事をしたい>
<こんな生活を送りたい>
<こんな家庭を築きたい>
<こんなことができるようになりたい>
思いつくことを、思いつくように書いていけばいい。
思いついたときに、書き加えていけばいい。

書くと不思議なもので。

頭の中にあるときには期限とか数字とか
ぼやぁ〜としてても違和感感じないんです。

でも、書いてしまうと、なんだか日ごろ
まっとうに社会生活を送っている影響でしょうか。
いつまでに、いくつ、いくら、何人という
数字がはっきりしないとちょっと納まりが悪い
ことに気がつきます。

たとえば、頭の中で『英語がんばる』と
思っていても、そう書くのは漠然としすぎ。

『TOEICめざせ900点』と書いたら
いつまでに……?来年の末にはぜひ。
じゃ、今年の末には何点、来年の夏には何点くらい
取れていれば順調なのかな?
書き留めておきます。
その際に、どれくらい難しいのか、
問題集をチェックして
進め方のペースを配分を考えたり、
テストの実施日を調べたり、
目標達成までの方策を多少でも考えることになります。
カレンダーを取り出して
テストの日にさっそく予定を書き込むかもしれません。
勉強しやすい曜日としにくい曜日を
チェックして、進行がスムーズに行くように
予定を組みなおすかもしれません。

ぼんやり英語できるようになりたいなぁ。
と頭の中で思っていたときより
ずっとずっと目標達成に近づくのです。

この、ノートに書き留めるという
ちっちゃな手間をとりはじめて数年、
書いたことのほとんどは
達成できていると感じています。

達成できていないことは、
だいたいいつくらいに達成できそうか
めどが立っているか、
もっと大切な目標ができたので
優先順位を下げる選択を
自分自身でしたものばかりです。

目標って、達成できるんだ。
夢って、叶うんだ。
それがわかってしまったら、
とっても気持ちが楽になると思いませんか。

2005/11/03