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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第68回 感性を生かす

人間がすべてマニュアルどおりに、
決められたとおりに、
動くことができるなら、
こんなに簡単なことはありません。

そうは行かないところが、
難しくもあり、おもしろくもあり、
人間やっててよかったな、と思うところです。

仕事をしていて思うのは、
マニュアルのカバーしきれないところ、
ルールからちょっとはみ出たところ、
日常以上、非常未満のところ、
この辺の対応が、人それぞれ、
その人の感性にしたがって対応しているのが、
個性が出て面白いな、ということ。

理屈とか理論を考えるよりも
とっさの判断
とっさの反応
その人らしさがでて、独特。

自分は、誰でも同じようにできることよりも
その人らしさがでることに
より強く魅力を感じます。

お客様から、または同僚から、はたまた上司から、
「あなたでなければできなかったよ!」
「あなたでよかった!」
と言ってもらえたら、やってて良かったな、
と嬉しく思います。

その、「あなただから」の部分は
先にあげたような、
とっさの感性、マニュアルから外れた対応、
そういうところににじみ出るのではないかな。

本来の業務で、あまり個性個性と
本道から外れた発揮の仕方をするのは
ちょっと違うなぁとおもうのですが、
普段はまっすぐ本道を追求し、
ちょっとした隙間で
自分ならではの感性を生かす。
その感性が、自分と他者との違いを
演出する。

そういう発揮の仕方ができれば理想的だな
と思います。

2005/10/30