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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第66回 優秀な人材が財産です。
「うちの会社は、お金はないから、
いま何十億出せっていわれても出せないんです。
でも、うちには、人材がある。
物事っていうのは、
誰がやるかで、ぜんぜん違うんだ。
優秀な人を使うと
同じことが半分の資金でできる。
優秀な人材がいる、というのが
なによりわが社の財産なんです。」
香港で起業して十数年、
アジア・オセアニアで事業を展開している
G氏に今後の事業計画の一端を
うかがっている時に、
聞いた言葉です。
なるほどな!と
新鮮なアイディアをいただいた思いです。
同じことを半分の資金でできるということは
倍の資金を持っているのと
おなじ効果が期待できるわけで。
自分自身はどうだろう?
たとえば、一週間かかっていたことを
3日で仕上げたり。
単純作業はアルバイトさんに頼んで、
収益を出す仕事に注力したり。
スタッフを適材適所に配置して
モチベーション向上をはかって士気を高めたり。
ちょっと心がけるだけで、
同じコストで収益を向上させる工夫は
いくつかできるのかな、と
見直すきっかけになりました。
そして、自分自身が
資金を有効に使える優秀な人材になれば
自分の働きが何よりも財産になるのだ、
とおもうと、勇気がでてきます。
魚は誰かに奪われることがありますが、
魚の釣り方を覚えてしまえば、
その技術は誰にも奪われません。
お金をたくさん持っていれば
それはそれでうれしいけれど、
自分の身体と頭に、
資産価値のあるスキルが
いっぱい詰まっていると思うと、
株の暴落も土地価格の下落も
何にもこわいことないですよね。
そういう人材になることを目指して。
2005/10/28