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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第65回 住んでいる街、気に入っていますか。
突然ですが、いま住んでいるところ、
住んでいる街、気に入っていますか。
自分は今香港に住んでいます。
転居するまでは、アジアにも香港にも
これっぽっちも興味がなかった自分ですが、
住んでみれば、なかなか面白いところで、
快適に過ごしています。気に入っています。
しかし、中には、
「香港きらーい。
くさいし、きたないし、ごみごみしてるし、
とにかくうるさい。
どうにかならないのっ?イライラする。」
と香港が嫌いな人も、います。
不思議なのです。
彼らの多くが自分の意思で香港に来ることを
選んだはずなのに。
誰かが拉致して
無理やり連れてきたわけでもないのです。
彼らは一様に体調が不安定で、
ありとあらゆることに不平不満を漏らします。
仕事でも活躍しているはずだけれど
どこか輝ききれていない、くすんだ感じがします。
家にいれば隣家がうるさい、
外に出れば排気ガスが、
雨が多くて湿気がちなのも、
炎天下でバスを待つのも、
イヤだと言い出したらきりがない、、、、。
住んでいる街が嫌いで、不平不満ばかり
漏らしている人が幸せに毎日を送れるでしょうか。
家族のこと、住居費の上限、通勤の都合、、、
いろいろとあるかもしれませんが、
せっかく働いて収入を得て、
気に入った場所に住めないなんて、
いったい何のために働いているのかわかりません。
いまの場所に住み続けるにしても、
どこか新しい場所を選ぶにしても、
最終的に自分自身が住む場所は自分自身の
責任で決めたはずです。
家族を置いて一人で暮らす自由も
川端のダンボールで暮らす自由も
選択肢の中にあるわけです。
選ぶか選ばないかは自分が決めることです。
地球上のどこにだって住めるんです。
海の近くがいいですか、
雪の降るところがいいですか。
無限の選択肢の中で
自分にとってのベストプレイスを選べばいいことです。
2005/10/27