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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第61回 仕事着は衣装
仕事中の身だしなみに気を使うのは大切だけど
本気で気にしなくってもいいんですよ。
会社にきて行くのは「スーツ系衣装」です、
と言った友人がいました。
いいなぁ、その表現、と
言った本人が意図しなかった意味合いまで
自分の中で勝手に膨らませて味わった言葉です。
スーツ系衣装、
つまり、オフィスにいるのは
素の自分、地の自分ではなくて
「ばりばりビジネスマン」とか
「できる秘書」とかを演じている自分であると。
演技であると。
なんだか、こう考えると
つまんないお客の相手をしたり(失礼!)
どうでもいい上司の言うこと聞いたり(失礼!!)
しなきゃいけないときでも
「ばりばりビジネスマン」の演技すればいいんだし
「できる秘書」の役を全うすればいい。
本心でどう思ってるかとか
腹が立つとか......
演技だったら胸の中が
波風立つということもないわけで
涼しい顔して
「Yes, sir.」とこなしていけそうです。
自分の好みとか趣味とか
ちょっと横においておいて
その役柄に一番相応しい服装、
「ばりばりビジネスマン」らしい衣装を
「できる秘書」っぽい衣装を
選んで役になりきったら、
いままでいちいち
腹が立ったりがっかりしていたできごとも
心を揺れ動かされずに
冷静に客観的に、見えてくるかもしれません。
そんな風に、仕事の場を舞台に見立てて
演じてみるのも面白いのかな。
2005/10/23