元上司のＫ氏が繰り返し言っていた言葉、
「お金と時間にだらしない人は信用できない」

あまり口数の多い方ではなかったので、
この簡潔でわかりやすいフレーズが
ことあるごとに彼の口からでたことが
とても印象に残っています。

新人採用の際やスタッフ達の日常の勤務状況でも
「お金と時間にだらしないヤツは信用するな」
これは当然のこと。

顧客に対してさえも、
アポイントの時間を極端に守らない方や
支払いの期日をしばしばズッコケル方は
「無理に契約を継続しなくていいから。
先方が続けたいと希望した場合だけ、
ご要望にお応えしよう。
こちらからはすすめなくていい。」
と指示が出ます。

そういう方に、無理やり継続をお願いしても、
こちらの誠意を汲んでもらえる見込みが薄いし、
けっきょく余計な手間を抱え込むことになりかねない。
それよりはお金と時間にキレイな方に
多くの労力を注いで、満足していただきたい。

そういう考え方のようです。

思えば、子供ころは両親からも
「時間に遅れちゃいけないよ。
人を待つことがあっても
人を待たせちゃいけないよ。」
と教えられてきました。
（その教えが身についてないのは不徳のいたりです）
学校でも「5分前集合」ということを
厳しくしつけられてきました。

いつの間にか、イッチョマエの大人になったつもりで
そういうことを注意してくれる人がいなくなったら、
時間にだらしなくなっている自分がいました。
携帯電話の普及が拍車をかけている？
携帯電話のせいにしちゃいけませんよね。

お金と時間にだらしがないと信用を失うよ、
お金と時間にだらしがない人と取引しちゃいけないよ、
と教えてくれた元上司の言葉は
これからも相手を見極めるうえでの
重要な要素だと思いました。

2005/10/18