ストレス対策最後の仕上げは『芸術』です。

芸術は「死への抵抗、生命への欲求」だと
思っています。

あまり、ヘロヘロになっているときには
じゅうぶん味わえない。

ヘロヘロすぎるときはアロマとか睡眠とか
その辺で対応したらいいと思うのですが、
すこーし元気が出てきたら
『芸術』が効くと思うのです。

例えばコンサートを聴きにいく。
自分が楽器を演奏するのもいいですが、
それは気分転換にはなるけれど
芸術を奏でるまでには遠い道のりかもしれません。
ちょっとお財布には痛いかもしれませんが
プロが奏でる芸術を生で味わう機会があったら
お金では買えないものが手に入るかも。

例えばバレエを観にいく。
音楽と体の芸術です。
こんなに美しい表現があったのか。
キラキラキレイ、しなやかで優しい、
普段の日常生活から離れた
美しさを味わうことで、
普段使っていなくて退化しそうになっていた
心の一隅を活性化することができるかも。

例えばミュージカルを楽しむ。
この舞台を作り上げるのに
どれほどの人がどれほどの稽古を積んできたのか。
舞台の上のストーリー自体も
楽しめるのはもちろんのこと

俳優さんたちの舞台にこめる思い、
この舞台を陰で支える小道大道具照明衣装
などのスタッフ達の思い、
脚本や演出を担当している人の思い、
そして同じ日に同じ舞台を観に集っている
たくさんたくさんの観客達。

それらに思いをめぐららせて
一人ひとりに日常生活があり
人生があり未来があることを考えたら
もう果てしなく思いが
広がっていってしまうのです。

私の言葉は芸術ではありません。
あなたの心を揺さぶることはできません。
でも、あなたが芸術にふれたら
きっと心がゆっさゆっさと
揺さぶられることでしょう。

そうしたら「ストレスがー」なんて
言っている気分にはなれませんよ、きっと。

2005/10/11