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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第38回 赤いカーペット理論 自動ドア理論

物事がうまく行くときというのは
まるで目の前に敷かれている
赤い一条のカーペットの上を
自然に歩いているうちに
成功しちゃった、という感覚です。

苦労して努力して
困難を克服して
なんとかやっと達成した、
というよりも。

いくつかの選択肢の中で
それを選ぶのが一番
楽で自然で有利で問題がなかったから
だって、カーペット敷いてあったから
ただそれにしたがって進んできたら
なんかここまでたどりついたのよ、
という感じ。

自動ドアにたとえる人もいます。

いやぁ、僕がそこにたったら
ドアが開いたんで入ってきただけですよ。

そんな感じなんです。
別に無理してないし
特別な苦労してないし
現在地をすごいともすごくないとも思ってない。

そして、はじめから
現在地を目指してきたわけでもなくて
そのときどきで、
広がっている選択肢のなかで
一番無理がない自然な肢を選んでみたら
結果、こうなったというだけで
3年前に現在地が予測できたかというと
全く予測できなかった。

大枠で、自分が欲している方向ではあるけれど
自分が想像できた範囲よりはずっと先にいる。

所詮自分の頭で考えて想像して描いている世界は
自分の枠なのかでしか展開しないけれど
実際の世界は自分の頭より大きい。
想像以上の広がりがある。

だから、計画通り、予定通り、ではないけれど、
数年前の自分が考えた以上の結果が、
赤いカーペット&自動ドアのおかげで
手中にある。

そして、これから先の未来も
いまの自分の想像できる範囲を超えて
どんな風に広がっているだろうかと思う。

2005/09/30