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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第35回 転職観

20年程前には新卒で就職した会社に
定年まで勤め上げるのが
一般的な人生設計だったね。
途中で転職または退職する人は非常に珍しくて、
脱サラはハイリスクと思われていた。

年上の友人とおしゃべり。

自分が育ってきた時代は
まさにそういう価値観だったので、
コクコクうなずいて聞いていた。

一方、いま自分の周りを見回してみると
大卒後10年で、最初の職場に
とどまっている人は1〜2割というところ。

働き始めてから見出した
よりやりがいのある仕事を求めて
異業種に転職している人もいるし、
身につけたスキルを生かして
同業他社にステップアップ転職してる人もいる。
自分の意思で、海外に転じた人もいる。

そもそも、骨をうずめるつもりで入社しても
その会社が10年後もあるという保証はない。

現在の仕事が、20年後も
世の中から必要とされるとも限らない。

情報化社会といわれ、
昔の30年分の変化が数ヶ月で起こっても
不思議はない。

そんな中で、20代で就職した会社に
定年まで40年余り勤め続け、
その後15〜20年(?)寿命を全うする、、、
というモデルが崩壊しつつある。

過去20年間で、
平均寿命も約5歳延びている。

親世代を取り巻いていた環境と
自分達を取り巻いている環境が違う。

だからこそ、
職業経験について思いをいたしたり、
人生設計を描いたり、
という工夫をして
一人ひとりが自分の道を
拓いていかなきゃいけないんだなぁ。

そんなことを
改めて意識させられた
年上の友人との昼食会でした。

2005/09/27