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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第25回 ホップ・ステップ転職
とはいっても、現実にスカウトの話はこないし、
いまの職場は自分の都合に合わないし、
さて、次の仕事についてはどうしよう、という話。
今年に入ってから、自分の周りで転職した人々の
様子を見ていると「ホップ・ステップ転職」が
多かったのが印象的でした。
例えば、「香港に移住したい、
かつ違うキャリアを身につけたい」Aちゃんは、
まずいままでの職業のまま香港に移住し
(未経験の職業ではビザが出ないことが多い)、
のちに「香港で実務経験がある」ことを売りに
希望の職種に転職する計画。
このように、
いまのままの自分では、最終目標とする職業に
すぐつくだけのスキルも経験もなくて、
今の仕事を続けててもそれは身につかないから、
まず、半歩進むための職場に移る、ということ
をかってに「ホップ・ステップ転職」と名づけました。
未経験者でもOKなところに入る。
待遇が良くないかも。
仕事内容が満足いかないかも。
給料安いかも。
でも1年なり2年なりそこでお勤めして、
業界のことがわかったり、実務経験がついたら、
その段階で、本来希望していたところに
「○○できます。△△知ってます。□□任せてください」
という勢いで転職する、、、という例が
日本人・香港人・外国人問わず、
20代から30代の知人でたくさん見られました。
できるだけ転職はしないほうがいいんだとか、
コツコツ一生懸命やっていれば
いずれ昇進してポジションがあがるとか、
そういう考え方とは対極だとおもいます。
ちなみに、彼らは
1〜2年で辞めるからテキトウに働くのではなく
1〜2年でできる限りのことを身につけて
自分に力をつけていかなくてはならないので
情熱的に真剣に働きます。
プライベートな時間も周辺知識を勉強したり。
そういう話を聞くと、自分もちくちく刺激されるわけです。
2005/09/17