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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第23回 進歩することが快感
サラリーマンである以上、
会社の方針・指示に従うべきであるという
自説を述べました。
これは、不愉快なこと、不満なことばかりではありません。
お給料もらいながら、一日何時間も費やして、
自分の気がつかなかった能力を開発するチャンスが
もらえるということでもあります。
人間は、進歩することが快感に感じる生物です。
だからこそ、今日まで多方面で他の動物と
一線を画す進歩を重ねてきたのです。
自分自身も、○○がやりたい、という思いで
選択した職業なら、希望に沿った能力が伸ばせるかもしれません。
しかし、入った会社で思いがけず、
自分が苦手と思っていた分野や本来の望みと違う業務
を任命されたら、「オレを育成しながら、
給料くれるっていうなら、やってみようじゃないの」
くらいの勢いで、会社を利用しちゃったらいいじゃないですか。
うまく行かなかったら行かなかったで、
それはあなたのせいだけなく、
見込み違いの人選をしてしまった会社のせいです。
それでも会社は給料払いたいといっているんだから
会社の言うとおりの事して給料もらってればいいんです。
うまく行ったら行ったで、
あなたの隠れた能力を見出した会社のおかげに加えて、
それに応えて実力を発揮したあなたの努力の結果です。
「それは私のやりたいことと違いますから」
「経験がありませんから」
「苦手です」
「他の人にやってもらったらどうですか」
・・・・・・とかいってないで、
「自分にこれを任せたいと思ってくれる人がいるんだ、
いったいどういうことだろう」
と受け止めてみても損はありません。
2005/09/15