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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第189回 人を使うのは絶対無理!
その、戸田ゼミ先輩と独立起業について
会話を交わしたころ、
自分でもしきりに独立企業の現実性について
考えていた頃でもありました。
あるときまで、
「自分は絶対に、人を使うのは無理!」
と思っていました。
採用や人材育成は
難しいながらもまだ、何とかなる気はします。
でも、
お給料を払い続けること、
つまり従業員さんの生活を支えること、
場合によっては従業員さんひとりの生活ではなく
家族の方々の生活までも担うこともありえる、
そういう責任は自分には
決して負いきれるものではない、と
思い込んでいたからです(今もです)。
月々何十万、年間何百万の人件費を確保して
欠かさず、漏らさず、間違えなく、
きっちり支払っていかなくてはならない。
そーんな大それたこと、私にはできると思えない。
まぁ、今は自分自身の給料さえ、
自分にはらうこともできない身分です、
会社から当然のごとくに支払われるお給料を
受け取るだけ。
会社の看板を離れたら
自分では一円だって稼ぐことができません。
いえ、本当にできないかどうかもわかりません。
チャレンジしたことすらないのですから。
自分でコーヒー代すらも稼いだこともない小娘に
他人に給料払える自信があるほうが
おかしいといえばおかしいのですが。
そんなわたしでも、
「そうか、自分で手が回らなくなったところだけ、
補ってくれる人を徐々に探せばいいのか、
最初はアルバイトで月数万円で回せそうかな?
それくらいなら、順調にお客さんがついていれば
なんとかなりそうかな?」と現実的に思えてきました。
はじめから、人を使ったら年間数百万円、
売り上げは人件費の3倍は無いと苦しい、
なんて大きな数字ばかり見ていたから
ムリムリ、と思っていたけれど
背伸びしないで現実的な身近なところに
話を下ろしてきたら、
自分にも手が届くかもしれない、
と考えがすこし変わってきました。
2006/02/28