戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第187回 無理のしすぎ?

新米上司で、周りから見ても
危なっかしかったかもしれませんが、
前述の2点を心に留めながら、
自分なりに一生懸命に毎日を過ごしました。

ベテラン勢もよく支えてくれました。
感覚の違い、
技術のギャップ、
考え方の相違、
それらのクッション役をしてくれました。

若いスタッフ達も
どんどん高くなる要求値や
時に(いつも?)きつい指導にも
良くついてきてくれました。
彼らのスキルがものすごく上がりました。

人材管理以外の
通常業務・顧客対応なども役職相応に
レベルが高くなってきた中で、
身体も、心も、
ドクターストップがかかるくらい、
ぎりぎりでした。

自分さえもっと頑張れば、
自分さえもっと熟達していれば、と
劣等感、自己嫌悪、自分に対する不甲斐なさ、
毎日いっぱいいっぱい感じて
けっして満足できる理想的な上司では
なかったけれど。

組織としての実績は、上がりました。
私の前任者、ベテランカリスマ上司のときと比べても、
微増して、記録を作りました。
かけたご迷惑に多少報いることができたという点は
ほっとしました。

でも、私自身もキンキンに張り詰めていてつらかったし
そんな上司の下、働いてたスタッフ達も
きっと、つらかったんじゃないかな?

上司がキリキリしていて、心に余裕がなかったら
部下達は不幸だったな、ごめんなさい、
と今はほんとうに申し訳ない気持ちです。

私が離任するとき、後任者は3人で
私の負っていた業務を分担することになりました。
あらあら、、、やっぱりわたし、
‘無理’なほど頑張りすぎていたんだわね、
とあらためて余裕がなくなっていたことを
思い知らされました。

2006/02/26