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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第169回 故事11 温故知新
知人が
「中国の思想関係の書籍を読むといい」
と勧めてくれて、
ちょっとでも関係のあるものを、と、
たまたまそばにあったものを
ひもといてみた数日間でした。
文脈をふまえたうえでの深い理解とか、
登場人物の関係性を加味した理解とか、
できるわけではありませんので、
文字面だけの理解、
通り一遍の理解、
かもしれません。
でも、かえって、
「どうしてこんなこといったのかな」
「どんな場面で発せられた言葉だろう」
「うけとった側はどう感じただろう」
「価値観は今と同じか否か」
「数千年も人々が伝え受け継いで、
心の支えにしてきた言葉だろう」
などと、
いろいろと想像力を働かせて、
理解を補う部分があって、
楽しかったです。
その想像が、あたっているかどうかは
わからないけれど。
場面の一つ一つが
「自分だったらどうだろう」
と考えさせるケーススタディーの題材で
言葉の一つ一つが
上手なロールプレイイングを見ているようでした。
頭を使って味わうおもしろさがありました。
でも、時代背景も違うし、
これくらいのことは
マンガでもアニメでもドラマでも
現代にもたくさんあふれているのでは、
とも思いました。
‘中国の故事だから’珍重するのは「???」
だけれど、
たくさんある良質の題材の一つとして
手にとってみておもしろいものだと感じます。
「ハウルおもしろいよ!」って言うのと
同じようなノリで
「論語おもしろいよ!」ってなるのが
自然かな〜。
そういえば、香港の街中のVCD屋さんでは
子供向けアニメで『孔子』や『孟子』が
並んでいます。200円くらいで買えます。
2006/02/08