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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第164回 故事6 燕雀舌に及ばず

『燕雀(えんじゃく)いずくんぞ
鴻鵠(こうこく)の志を知らんや』
ツバメやスズメのような小さな鳥には
オオトリやクグイのような大きな鳥の気持ちは
わからない意から、
小人物には大人物の気持ちを理解することは
できないこと。
(司馬遷「史記」)

うーん(-_-;)
それでは鴻鵠は燕雀の気持ちが
わかるというのでしょうか。
なったこともないのに?

だれでも、自分以外の立場の人の
気持ちは推し量ることはできても
同じ気持ちになることはできないでしょう。
(なれないけれど、想像力を働かせることが
相手に対する思いやりでもあると思うのです)

それを、
「俺は大物だから、
ザコどもには俺の気持ちわからんだろ。」
というのは勘違いはなはだしいのでは。
どこのわがままお坊ちゃまでしょう。

カッコつけてるだけに思えます。


『駟も舌に及ばず』(しもぜつにおよばず)
四頭立ての馬車で追いかけても
一度口から出した言葉には
追いつけないことから。
言葉は慎まなければならない意。
(孔子「論語」)

確かにそうです。
「思ったとおりにありのまま言う
のは率直で素直でいいこと、、、」
なわけではありません。
言葉はよく考えてから発しなければ。
でも、それでも、一生懸命選んだ言葉が
相手には曲がって伝わってしまったりして
誤解が生じることもあるし。
発してしまった言葉は取り戻せない。
心して言葉を扱わなければ。

これ、自分に向かっていってますよ。

※勧めてくれる人があって
故事をひもといています。
心に浮かんだことを書き留めていますが
浅学のため解釈がおかしいところが
あるかもしれません。
お気づきの点はご助言いただければ幸いですm(__)m

2006/02/03