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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第160回 故事2 梁上の君子

『梁上の君子』(りょうじょうのくんし)
後漢の陳寔が梁の上の盗賊を指して
「人の本性は善良であるが、
悪い習慣がつけば悪人となる。
梁上の君子がそれだ。」
といった故事から。盗賊のこと。
(范曄「後漢書」より)

人の本性がどんなに良くても
悪い習慣を繰り返すことで
悪人となる、、、、、、ドキッ。

梁上の君子って別に
盗賊のことだけじゃなくて、
神ならぬ身の私たち
ひとりひとりのことかも。

仕事をとっちらかして仕上げない人も
二日酔いで寝坊してくる人も
人の噂話で忙しい人も

そして自分も。

自分は善良な人だと思ってるけど
悪い習慣ってあるものなぁ。
そういう部分、みれば、確かに悪人か。

そして、全てが
血の一滴から細胞の一つまで全部が
悪い人ってのもいない。

人の悪い習慣をばかり見て
善良な本性をまで否定するような
見方はしないようにしたい。

この泥棒さんも君子(立派な人)と
呼ばれたら悔い改めざるを得ない?
もう悪いことしませんって
気持ちになるのではないかな?

人は、疑われていたり、信頼されていなければ
それ相応の行動をするというし、
信頼されていたり、期待されていれば
それに応じた行動をするという。
(ゲーテさんの言葉です)

自分も、自分を取り巻く
ちょっと困ったちゃんな人たちを
「悪い習慣をお持ちの紳士」
「悪い習慣をお持ちのレディ」
という目で見たら少し世界が変わるかしら?

また、逆に、
普通の人でも良い習慣がつけば
良い人になるのでしょう。

どんな人で「ある」かよりも
どんな習慣を「もって」いるか、
どんな行動を「して」いるか、
のほうが、見えやすい、わかりやすい。

※勧めてくれる人があって
故事をひもといています。
心に浮かんだことを書き留めていますが
浅学のため解釈がおかしいところが
あるかもしれません。
お気づきの点はご助言いただければ幸いですm(__)m

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2006/01/30