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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)

第150回 摂取した言葉で

口から入れるものには気を配るのに
頭に入ってくる言葉には
無頓着な人が多いようです。

口から入れた食物でわたしたちの身体が
形作られるように
耳から目から摂取した言葉で
わたしたちの思考が形作られます。

だから、遺伝子組み換えを避けたり
無農薬を選んだりするのと同じくらいの気持ちで、
摂取する言葉も選ぶ必要があると思うのです。

だめだよ、できないよ、むりだよ、いやだね。
そんなこと言っている人ばかり
身近にいて
会社でも家庭でも外でも
そういう言葉のシャワーを浴びていたら
前向きに考えるのは
そうとうな、そうとうな、そうとうな
努力が必要でしょ?

大丈夫、できるよ、やってみよう、上手くいくよ。
そういう言葉を発する人たちに囲まれていたら
そうかな〜、じゃ、やってみるか♪
と思えると思います。

豊かになるのって楽しいよ。
みんな幸せになれるよ。
我慢なんて、しなくていいんだよ。
そういう言葉を言ってくれる人が
周りにいたら、
そうかな、そうだよね、うん。
って思えると思います。

どんな言葉が自分に入ってくるかって、
それ、受身じゃなくて
自分で選んでいって良いんだと思うんです。
いいえ、選ばなきゃいけないと思うんです。

無自覚に、ただ単に自動的にそばにいる
人々の言葉に耳を傾けていいか、
考えてみたほうがいいと思います。
そばにいる人の言葉が毒のある言葉だったら
すぅ、とよけて
明るい言葉を発する人を選んで
そばに寄って行ったら良いと思います。

本を選ぶときでも、
その本の言葉が自分の栄養になる、
自分の思考を形作る、と
意識して選ぶ必要があると思います。

2006/01/20