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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第148回 トモダチ
『トモダチは大切だ』
子供のときからそう聞かされてきたので
そうなんだ、と思っていました。
本当に、心の通じ合うトモダチ
理解してくれるトモダチ
一緒に楽しい時間を共有できるトモダチ
大切です。かけがえのないものです。
でも、いざ日常の生活に取り紛れると
連絡もとらないまま月日がたってしまったり、
会う約束の日に都合でキャンセルしてしまったり、
メールの返事を気になりながら放置してしまったり。
あぁ、自分はなんてだらしないんだ、
『トモダチは大切』なのに
十分大切にしきれない自分って
薄情、非人間なんじゃないかって
自分を責める気持ちになったりしました。
また、他人からそういう対応をされると
「いーよ、所詮その程度としか
思ってないってことでしょ」とすねてみたり。
でもね。
最近気がついたことがあるんです。
本当はもっと早くに気がついていたら
良かったんじゃないかと思うのですが、
わたしはつい最近気がついてしまったのです。
『トモダチよりも大切なものがある』
っていうことに。
……あたりまえですか?
すいません、私には当たり前じゃなかったよ。
自分自身。家族。パートナー。
場合によっては仕事。
お金、、、っていいたくないけど、
金銭感覚の大きくずれている人とは付き合いにくいし。
お金にだらしない人と信頼関係築けないし。
ほかにも『トモダチ』よりも
大切な優先しなきゃいけないことが
いくつかあって、それを加味しても
付き合っていける人が、トモダチなのかな
って思いました。
たとえば、
家族をないがしろにしてでも
優先しなきゃいけないのが真の友情じゃなくて、
家族を大切にした上で
つながっていられるのが友情。
たとえば、
自分の価値観で我慢できないようなことを
我慢してでも合わせるのが友情じゃなくて
自分の価値観は大切にした上で
それを揺るがす心配のないのが友情。
そういう風に考えたら
いままでモヤモヤっとしていたことが
すぅ〜と楽になりました。
『トモダチは大切』
でも、無理することはない。
2006/01/18