何年か前、勤めていた会社を辞めようとして
ぼやーっと考えていたときです。

つぎの仕事がスムーズに見つからなかったら
どうなるのかしら、とふと考えると
「・・・あれ？この会社からもらっている以外、
一円も収入がない？」

気がついてみれば当たり前のことなのですが、
学生時代はいくつかのアルバイトを並行してやっていて
ひとつをやめても別のところから収入があったので、
収入の道がたった一本しかないことに初めて気がついて
びっくりしてしまったのです。

往生際悪く、「いやいや、別にたくさんでなくても
せめて２〜３万円何とかならないかな」と考えてみても
それこそ一円だって、会社を辞めた自分には
だれも与えてくれないんだ、ということを痛感しました。

「ネットで稼げる」「簡単に高収入」とかいう
甘い言葉にふら〜ときて、クリックしてみたことも
ありますが、やってみようと思うものはありません。

自分が、会社の看板を背負っていなければ
一円も稼ぐことができないほど「何者でもない」
ということをまざまざと見せ付けられました。
自分の才覚で、ランチひとつ食べることができないわけです。

当面は別の会社に身を寄せて、収入を得るのが現実ですが、
将来にわたってもその状態ではいかにも頼りがありません。
会社の看板がなくてもどこかからか
収入が得られる道はないものかと考えていたところ、
目に留まったのが、戸田先生のコラムです。

2005/09/06