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小さなビジネスパーソンの小さな話(門間啓)
第127回 なすびの花
一番身近な人生の先輩は親御さんでしょうか。
もし親御さんがまずまず幸せに
成功した人生を送っているとしても
残念ながらその後の時代に
人生を送っていく私たちは
親の生き方をなぞるだけでは
親と同じように幸せにはなれません。
黙っていても社会全体が発展して
どこの会社も右肩上がり、
普通にいれば終身雇用で
順番に昇進していって
ボーナスも退職金も心配なく
定年退職したら
年金がたっぷりあって
不動産も気がついたら値上がりしていて
……ということが、もう一度あったら
どんなに楽なことか!と思いますけれど。
そういう時代にはそういう時代の
処世術があって、
でも、もしかするとこれからの時代は
同じやり方では同じような結果は
得られないかもしれません。
物が安くなっていく時代。
伸びる会社と潰れる会社と。
給与体系も変わり
99人の年収300万円社員と
1人の年収1億円社員、といわれます。
リストラも当然。
薄給でもクビにならないだけマシ、
雀の涙でも退職金が出るだけマシ。
年金だけでは老後の生活は成り立たず、
不動産も値上がりは期待できず。
そんな時代に、どうやったら
まずまず満足に幸せに暮らしていけるんでしょう。
社会的に安定した生活、もしくは
社会的に成功した人生、
どうやったら手に入るのでしょう。
お父さんやお母さんに聞いても
教えてもらえるかなぁ?
そして、自分の進路を選ぶときに
お父さんやお母さんの意見と
自分の意見が食い違ったら
どうしたらいいのかなぁ?
『親の意見となすびの花は
千にひとつの無駄もない』
といいますけれど。
2005/12/28