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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第44回 旧東ドイツでの結婚式
娘は、いま世界中の主な都市に
直航便が飛んでいる便利なところ
デュッセルドルフに住んでいます。
でも、旦那さんの出身地は、旧東ドイツ
ということで、結婚式は旧東ドイツの
古い由緒あるCity Hallで挙げました。
日本やヨーロッパに住んでいる
友人もたくさん駆けつけてくれました。
家族はもちろん、夫の母、私の両親や
妹夫婦、姪っ子などもドイツへ大移動。
日本の民族衣装である着物姿で参列するため
家族は、どの人もトランクいっぱいの荷物です。
City Hallの前の広場は、着物姿の日本人が
突然現れ、すばらしい異文化交流の場になりました!
式のあと、花嫁と花婿を乗せた車が街の中を
通り抜けると、すれ違う車から
祝福のクラクションが大きく鳴り響きます。
また、街を歩いている人たちは、
車に向かって、みな笑顔で手を振ってくれます。
みな手を振ってくれるので
何も知らない私は「住んでもいないのに、
あなたたちの知り合いが多いわね!」
そうすると娘は、笑って・・・
「ママ、何いっているの。知り合いじゃないよ。
新郎新婦がのっている車だと、デコレーションでわかるでしょう。
そうすると、みな手を振って祝福してくれているのよ!」
「はぁ~そうぉ。。」それを聞いて、
初めて訪れた見知らぬ地だけれど
なんだか少し親しみも感じてきました。
また、見も知らぬカップルだけれど
心からの笑顔と祝福を送ってくれている
ドイツの人たちの暖かい心が伝わってきて、
「娘をよろしく!」って、心の中で叫んでいました。
2007/07/01