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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第34回 子離れ?親離れ?
出発前に私たちの前に立ちはだかった大きな難関
さ~てどうする?まず娘に聞きました。
「校長先生はやめておいた方がいいとおっしゃっているわよ。
もう、NZの学校に行くのやめようか?」と私が聞くと
彼女は何の迷いも無く、「私は行くよ!」と力強く答えました。
あとは、両親の責任で判断をくださなくてはなりません。
夫と二人で真剣に話し合いました。
いくらノーテンキな母親でも、専門家にここまでいわれれば
ただでさえ、不安でいっぱいなのに
もっと不安になって夜も寝られません。
さて、ここでも夫のひと言!
「本人も行くといっているし1年後のことを
いまから、あれこれと考えていても仕方がない。
予定どおり、行かせればいい!!」
そうねっ!ここは「えいやっ!」と行かせてみましょう!!
あんがい、切り替えの早い私!
いつもそうなんです。
自分でどんどん決めて、どんどん突き進んで
最後に何かあると、もう、どうしよう~って、
すごく落ち込んで。。。悩んで。。。
夫のGOサインでまた先進!(笑)
ところが、一難去って、また一難。
NZまで娘を送っていったのはいいですが・・・
もちろん、行きは二人ともルンルン、
なさけないことに、帰りの私は泣きながら。。。
寮生活に必要な着替えやシーツ、バスローブなどを
準備して娘を寮に入れました。
NZの最後の一晩を私一人で過ごしたのですが。。。
もう、娘が寮でひとりぼっちでいるのかと思うと・・・
涙が出て、涙が出て・・・寝られません・・・
次の日、私を空港まで娘が送りにきました。
ゲートのところで大きなNZ人に混ざって立っている
娘の姿があまりにも小さくて・・・もう、それだけで
いとおしくて、いとおしくて、私は涙、涙・・・
娘は気丈にも、「私も泣かないから、ママも泣かないで・・・」
といいました。きっと、彼女の小さい胸も
張り裂けそうだったでしょうに。。。
彼女は口をへの字に結び、なんと涙は流しませんでした。
私は?というと、自分で決めた決断ですが・・・
悔やまれて、悔やまれて。。。
どうして、あんなに小さな女の子を
一人でNZなんかにやってしまったのか・・・
と・・・・機内に乗り込むなり日本までずーと泣いていました。
このときが、私の子離れのときでした。
その後は、何度も何度も国際空港で娘との
別れのシーンがありますが・・・
いつも元気でニコニコと手を振って別れています。
ときどき、娘に白状な親!!なんていわれてますっ!(笑)
2007/03/24