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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第33回 義務教育中は許可しない!
入学を希望しているNZの学校からは
正式に入学許可をもらいました。
普通に考えれば、転校していく学校よりも
転入する学校の方が慎重に考えますよね。
ということで、健康診断を提出し、授業料や寮費を支払い、
学校から入学許可を正式にもらい、
滞在ビザもおり、ほっとしてたところに・・・
なんと、日本の中学校からマッタ!がかかったのです。
中学校からというよりは、市の教育委員会からでした。
義務教育中の子どもが日本の教育を拒否することは
許されない!というのです。
わが子はなにも中学へ行かないなんて
いっているわけではないのですが・・・
NZでちゃんと中学校に入るといっているのです。
親の仕事でしかたなく海外へ行く場合は許可しますが、
自ら選んでいくのは許さない!というのです。
私は教育委員会から呼び出しを受け
事情を詳しく説明に行きましたが・・・
そんな前例はないということで、
まったく理解してもらえませんでした。
どの国でも、ちゃんとそのレベルにあった勉強を
すればいいと思うのですが?
学校での出席日数や成績表もちゃんと
日本の学校へ提出しますから。。。
我が家としては、別に教育委員会の許可はいらないのです。
でも、帰国したときに、再度同じ中学校に入る可能性が
あるので・・・ここは、なんとかあまりけんかをせずに
と思っているだけです。
とにかく、親の都合でどうしてもという理由があれば
いいということなので、私の仕事の都合ということにして、
娘と私の住民票をいっしょに一度NZに移すことにしました。
なんだか、とても変、変、変・・・・
とにかく、1年間も日本を離れていたら・・・
もう、戻ってきても、まったく勉強にはついていけませんからね!
高校受験なんて、とんでもないですよ!
もう、どこの高校にもいけなくなっても知りませんよ!!!
なんて、いっぱい、いっっぱい脅かされて・・・
まあ、先生たちは脅かしている気持ちはまったくないのです。
ただ、娘が地元のどの高校へもいけなくなってかわいそうだ!
と思ってくださっているのです。
それは、とてもよく理解できますが・・・
それにしてもあまりにも考え方が狭い!!
と私は思わざるおえませんでした。
最後は、親が全部責任をとります。
地元のどこの高校へも入学できなかったら
またNZの国へ戻しますから・・・とはなして、
先生に安心してもらい・・・出発することになりました。
それにしてもなんと寛容なNZの学校、いや国でしょうか?
英語もまったく話せない13歳の女の子を
親も来ないのに・・・「いいですよ!いらっしゃい!面倒みましょう!」
そして、日本へ戻れなかったら、いつでも戻っていらっしゃい!
いったい、どっちが祖国でしょうか?
娘は日本人じゃないんですか?
日本の国って、ほんとに融通の利かない国!
お世話を焼いてくれるのはいいですが・・・
もっと、自己責任で、ほったらかしてほしいのです。
ちゃんと地球のどこかで生きていきますから・・・
2007/03/19