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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第31回 寧波で過ごした春節②
寧波には、良い港があるので
昔から貿易が盛んだったようです。
内陸部に比べれば、もちろんかなり豊かです。
いまは、文具や模型の一大生産地です。
お金持ちはというと?文具工場経営者!
さて、そんな街ですが・・・
女性の手を見ると、どの人の手も「しもやけ」で
赤くはれあがっているのです。
未婚の若い女性の手でさえ・・・とても痛々しいのです。
もちろん、お湯がでないので、食事の後片付けは、
水でしなければなりません。それと拭き掃除も冷水です。
あと、極めつけは洗濯!!たくさんの洗濯物を
手で、それも冷たい水で、ごしごし洗っているのです。
私はこれが最大の原因だと思えるのです。
洗濯機はないの?と聞くと、いえ!ちゃんとあります!
とホコリのかぶった洗濯機を指差しました。
えっ~!あるの?どうして使わないのよ~?
しばらく沈黙・・・・、そして、習慣ですから・・・
習慣ですって??冗談じゃないわよ!
あなたの手は、いったいどうなるの?
もう、皮膚は紫色に腫れてるし、
手首は腱鞘炎になっているじゃないの?
私はこのとき習慣って、ほんとに恐ろしいと思いました。
習慣って、いい習慣なら大歓迎ですが
悪い習慣なら、長年続くと、ひょっとしたら命まで落とすかも・・・
私は寧海の女性たちを見ていて
つくづく考えさせられました。
そういう私だって、習慣ですから・・・といって、
変えた方がいいことを、まったく変えないで
過ごしているのではないでしょうか?
習慣を打ち破るときは「えいやっ!」とかなりの
勇気がいります。でも、そのあとの人生はばら色!
ということもあるでしょう?
私は寧海から帰って、自分のしていることや
考え方を、違う角度から検討しているところです。
でもね・・・日本でも、上海でもお湯なしでは
生きていけないと、硬く信じて譲らない私なのです。
2007/03/04