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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第25回 海外に行くんじゃなくて、来てもらう!
さて、「外国に行く」ことばかり考えていた私ですが、
それとは逆の方法もあるのだということを
ある講演会で知りました。
海外から留学生を我が家によぼう!
日本にいながら家族みんなで異文化体験をしよう!
私たちがわざわざ出かけていかなくても
あちらから来てもらおうということです。
(財)AFSという高校生留学を扱う非営利団体を通して、
1年間、我が家で高校生を預かることにしました。
すら~っとこのように書きましたが、
これを決心するのには、また、またけっこう悩みました。
単なる2泊3日のホームステイとはわけが違います!
1年間ですよ、1年間!それもボランティアです。
費用のことはともかくも、こんな長い間いっしょに暮らせるか知らん?
ということのほうが、ず~っと、ず~っと不安でした。
決心できずに・・・モンモンと悩んでいると・・・
講演会での講師のことばがふっと頭をよぎりました。
日本は戦後たくさんの留学生を
アメリカに無償で受け入れてもらった。
二度とこのような戦争が起こらないように
するにはどうしたらいいか?
その国に親戚や家族がいたら
戦争することにぜったい反対するでしょう?
その家族をつくることが留学生を受け入れることなのです。
これからは、豊かになった日本が世界中の
高校生にこのような機会を提供するべきではないですか?
いまの日本はお金は出すが、労力は提供しない!
こんなことでは、いつまでたっても世界に認められる
日本にはなれない!という講演者のことば!
そうだ!お金を出すよりも
1年間、共に暮らすという場を提供しよう!
日本に住んで、日本を見てもらい、
日本を好きになって、日本語を覚えてもらおう!
家が狭いとか、なんとかいって悩んでいる場合じゃない!
「同じ人間やないか?なんとかなるやろ~」という夫の一言で、
さっそく「えいやっ!」と決めたのでした。
2007/01/28